「警備員のパレードのよう」 仏代表エースがC・ロナウド失い徹底守備のポルトガルに皮肉

CL決勝に続く惜敗も「仏の夕暮れではない」

 それでもグリーズマンは、今大会で見せたフランスのパフォーマンスが将来につながるものだと確信している。

「僕らに必要なことは、できるだけ早くこの敗戦から立ち上がって次のワールドカップに向けた向上を図ることだ。この敗戦は、フランスの夕暮れではない。この決勝での痛い敗戦があったとしても、僕は一緒に戦ってきたこのグループを誇りに思うよ」

 それでもアトレチコ・マドリードの一員として、5月末にUEFAチャンピオンズリーグ決勝でレアル・マドリードにPK戦の末に惜敗したことに続く失望は、グリーズマンの心を大きく痛めつけたようだ。

「個人的には、1カ月で2回も決勝戦で負けたんだ。血まみれになったような気持ちだよ。僕はもっと絶対的な存在になって、ピッチに戻ってくる。それだけが僕の気持ちを助けてくれるんだ」

 自国開催のフランス代表を決勝まで導いたのは、間違いなくグリーズマンの力によるところが大きかった。大会得点王は、歴代の名手に肩を並べる大きな勲章になった。それでも、グリーズマンの心は失望と落胆に沈んでいるようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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