監督の給料格差は16倍! 雑草軍団ウェールズの歴史的4強進出で16強敗退の“金満”英代表に酷評の嵐

元凶の老将には「給料泥棒」のレッテル

 リバプールなどで結果を出せなかったホジソン監督は、「給料泥棒」のそしりを受けている。本大会で突如4−3−3システムに変更し、機能不全に陥らせ、キッカー役に精度ゼロのエースFWハリー・ケインを固定し、チャンスを台無しにするなどとんでもない迷将ぶりに、イングランド国民が激怒。辞任後の総括記者会見を2度もドタキャンし、逃亡を図るなどの男気ゼロの人格面も批判の対象となっている。

 イングランド敗退のA級戦犯ホジソン氏はフラムなどで手腕を示してきたコールマン監督の給料の16倍となっている。イングランドサッカー協会は大金をドブに捨てた状態となっている。

 両国の選手間でも給料格差は甚だしい。主力メンバーの週給額を比較している。ウェールズ代表はビッグクラブで活躍するベイルが25万6000ポンド(約3840万円)、ラムジーが8万ポンド(約1100万円)を稼いでいるものの、その他の選手で5万ポンド(約680万円)を超える選手はいない。一方でイングランドはFWウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)の26万ポンド(約3900万円)を筆頭に10万ポンド超えの選手が4人もいる。

 ウェールズの週給の総計額は56万4000ポンド(約8500万円)だったのに対して、イングランドは100万420ポンド(約1億5600万円)と約2倍の差がある。

 またゴラッソで決勝点を決めたカヌが現在未所属であることにも触れており、「人口300万人の国が準決勝進出を果たし、プレミアリーグで甘やかされているイングランドの選手たちに恥をかかせた」と辛辣だ。

 ケイン、ルーニー、レスターFWジェイミー・ヴァーディ、リバプールFWダニエル・スターリッジと最前線に大会最高級のタレントをそろえた金満の“スリーライオンズ”は初の欧州制覇を成し遂げられなかった。

 それどころか、“レッドドラゴンズ”ことウェールズの登り竜ぶりを見つめるしかない。実力とは懸け離れたビッグサラリーをゲットしているイングランド代表勢の情けない体たらくぶりはウェールズの魂こもった戦いぶりと、歴史的な躍進の影響で際立つばかり。バッシングはますます強まりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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