ドルトムントSDがハーランドの去就に言及 「残ってもらうことを諦める必要はない」
ツォルクSDは来夏以降も残留を希望「最初に動くのは彼」
ドイツ1部ドルトムントは、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドと2024年6月30日まで契約を結んでいる。しかし、22年1月から有効になる契約解除条項があるとされ、来夏にはメガクラブへステップアップ移籍が報じられているが、ドルトムントのスポーツダイレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク氏は、長期的にクラブにとどめる可能性を模索しているという。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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ドルトムントと長期契約を結んでいる21歳のハーランドだが、12月15日に行われたブンデスリーガ第16節グロイター・フュルト戦(3-0)の試合後にとった行動によって、今冬にもクラブを去るのではないかと話題になった。
この試合は、ドルトムントの本拠地であるジグナル・イドゥナ・パルクで行われる年内最後の試合だった。2ゴールを挙げて勝利の立役者となったハーランドは、ほかのチームメイトたちが同じ場所に集まって喜びを分かち合っているなか、1人でスタンドを一周し、観客に挨拶をして回った。見方によっては、別れの挨拶をしているようにも捉えられるこの行動により、冬の移籍市場でハーランドが動くのではないかと欧州では報じられた。
ドルトムント側も、このパフォーマンスは予期していなかったようだ。ツォルク氏は、ハーランド本人にその意味を確認したという。
「あの意味の背景に、何があったのかを彼に聞いた。彼は『特に深い意味はない』と言っていた。もちろん、彼は残留するだろう。私たちとしては、来夏以降も、彼にドルトムントに残ってもらいたい。経済的な面でも、そのことを諦める必要はない。だが、同時に一定の状況になれば、彼には移籍できる権利が生じる。そのため、私たちは、今後数週間のうちに話し合いの場を持つよ」
FCバルセロナ、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティなどからの関心が報じられているハーランドだが、ツォルク氏は「私たちは、彼と長期契約を結んでいる。だから、最初は私たちではなく、彼が動きを起こすことになる。どういう状況になっても、ドルトムントに問題はない」と説明した。
ドルトムントで公式戦75試合76得点と驚異の数字を残しているハーランドだが、クラブにとどまり、冬の移籍市場後もこの記録を伸ばし続けることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)