メッシの決断 29歳でのアルゼンチン代表引退はあまりに早すぎる? マラドーナ、ペレらレジェンドの場合は…

スペイン紙特集 「偉人枠」では最速の代表引退か

 バルセロナのFWリオネル・メッシがコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)決勝後にアルゼンチン代表引退を宣言して、世界中が衝撃に包まれている。スペイン紙「AS」は29歳の若さで代表に別れを告げたメッシとサッカー史に残るスーパースターの代表引退年齢とキャリアを比較する特集を組んでいる。

 メッシは2008年の北京五輪こそ金メダルを獲得したものの、A代表で一度もタイトル獲得を成し遂げていない。2年前のブラジル・ワールドカップ(W杯)、南米選手権で計4度のファイナリストとなりながらもすべて準優勝に終わるという“シルバーコレクター”となっている。今大会ではPK戦でシュートを外す悲劇的な結末まで味わった。

 今大会で同国代表史上最多の55ゴールをマークしたメッシは6月24日に29歳の誕生日を迎えたが、あまりにも早い代表引退発表には撤回を求める声も多く挙がっている。

 その急先鋒はディエゴ・マラドーナ氏で「ロシアW杯で王者になれる!」と傷心のメッシを励ましている。

 そんなアルゼンチンの英雄マラドーナ氏は86年メキシコW杯で「神の手ゴール」「5人抜きシュート」など伝説のゴールを決めてアルゼンチンを世界王者に導いた。代表では77年に16歳でデビューして以降、116試合48得点の実績を残している。94年アメリカW杯でのドーピング処分によって代表のキャリアを自ら閉じたが、この時点でマラドーナ氏の年齢は33歳だった。メッシは4年早く代表から離れることになる。愛弟子の代表引退発言は早すぎると感じているのかもしれない。

 アルゼンチン生まれのクラックでいえば、50年代から60年代にかけてレアル・マドリードの黄金時代を築いたアルフレッド・ディ・ステファノ氏だ。ワールドカップ未出場でタイトルこそ獲得していないが、当時は国籍変更での代表入りが認められていたため、アルゼンチン代表とスペイン代表でプレーし、37試合29得点を挙げた。初出場は21歳、最後の代表戦出場は35歳とこちらも息の長い代表生活を送った。

 

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