イタリア戦完敗で強気のピケも白旗宣言 「スペインはもう2010年や2012年のレベルにない」

無敵時代の終焉を痛感

 スペインは欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦でイタリアに0-2で敗戦し、大会3連覇を逃した。EUROの舞台で何度も倒してきた相手に喫した完敗にショックは大きく、DFジェラール・ピケ(バルセロナ)は「スペインはもう2010年や2012年のチームレベルにない」とチーム力の衰えを認めた。

 激しい波のように襲い掛かるアッズーリに、ラ・ロハは全く歯が立たなかった。前回大会決勝の再戦となった1回戦屈指の好カードは、試合序盤からアントニオ・コンテ監督率いるイタリアの積極性と組織力の前にスペインは守勢に回り、普段は使わないロングボールを多用する展開となった。

 チームの浮沈を握るMFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)も徹底マークに遭い、「ティキ・タカ」と呼ばれるパス回しが輝く場面はほぼ見られなかった。前半33分に直接FKのこぼれ球をDFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)に押し込まれて先制を許し、後半アディショナルタイムにはカウンターからFWグラツィアーノ・ペッレ(サウザンプトン)に決められて万事休した。

 スペインらしさを発揮できない上での敗退に、普段は挑発的な言動で物議を醸すピケも珍しく白旗を挙げた。

 

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