メッシまさかのPK失敗でタイトル目前に涙 南米選手権はチリが120分PK戦の死闘制し連覇達成!

昨年と同カードは2年連続でスコアレスのPK戦へ

 ハーフタイムを経て後半4分、チリは右サイドのFWサンチェスからボールを受けたFWバルガスが右足を振り抜くも枠外へと逸れたが、チリは前半に比べるとボール回しが機能し始める。受けに回ったアルゼンチンは同25分、イグアインに代えてFWアグエロを投入して状況打開を図ろうとしたが、時間が経つにつれて膠着した展開となった。

 後半アディショナルタイムにはサンチェス、メッシの両エースがそれぞれゴール前に迫る場面もあったが、スコアは動かないまま。90分間で決着はつかなかった。

 延長戦に入って前半8分、チリが左サイドからのクロスをバルガスが、アルゼンチンはその1分後にメッシの直接FKからアグエロがそれぞれヘディングで枠内にシュートを飛ばしたが、GKロメロとブラボの両守護神がスーパーセーブでしのぎ、得点を許さなかった。

 後半9分、メッシにとって大きな見せ場がやってくる。自ら得たファールでゴール前25mの位置で直接FKを蹴る。しかし渾身の一撃は壁へと当たってCKとなった。この後もゴールネットが揺れることはなく、2大会連続での120分間スコアレス、PK戦での決着となった。

 迎えた運命のPK戦、先行のチリは1人目のビダルがいきなりロメロに止められる。続くアルゼンチンもメッシがゴール上へと外してしまうまさかの展開となった。2人目、3人目とお互い成功させて迎えた4人目、チリのMFボセジュールが成功させる一方で、アルゼンチンはMFビリアがブラボに読み切られてストップ。続くチリ5人目のMFシルバが落ち着いて決めて連覇を達成した。メッシはまたしてもA代表タイトルを手にすることはできなかった。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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