J1最終節の残留争い、崖っぷち3チームから1チーム降格へ “天国”と“地獄”の行方は?

J2へ降格するラスト1チームを巡る戦いに注目(写真はイメージです)【写真:小林 靖】
J2へ降格するラスト1チームを巡る戦いに注目(写真はイメージです)【写真:小林 靖】

残留争いは15位清水、16位湘南、17位徳島の3チーム、1チームがJ2降格

 J1リーグは12月4日に今季の最終節を迎え、その結果で全順位が確定する。すでにトップ3の順位変動もないことが決まっているなかで、J2へ降格するラスト1チームを巡る戦いが最大の注目ポイントになる。

 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。サバイバルマッチは、すでに横浜FC、ベガルタ仙台、大分トリニータのJ2降格が決定した。

 残すは15位から17位の3チームによる争い。勝ち点39の清水エスパルス、同36で並ぶ湘南ベルマーレと徳島ヴォルティスのうち、2チームが来季もJ1で戦う権利を手にして、1チームは降格することになる。前節に湘南と徳島が直接対決し、徳島が勝利したことで最終節に可能性を残した。

 前節、試合終了間際の劇的ゴールで勝利したことにより引き分け以上で残留が確定する清水は、ホームにセレッソ大阪を迎える。11月4日にミゲル・アンヘル・ロティーナ監督から平岡宏章監督に交代しての3試合を2勝1分で無敗。一気に勝ち点を伸ばしてきた勢いをここで生かしたいところだ。

 一方で、湘南と徳島は最終節により多くの勝ち点を獲得した方が上位になる。勝ち点が並んだ場合の得失点差を比較すると、湘南がマイナス5で徳島がマイナス19であり、互いに勝利あるいは敗戦となった時に逆転するのは非現実的なため、湘南は勝利を手にすれば実質的には残留確定と言える。

 湘南は敵地に乗り込んでガンバ大阪と対戦する。9月に山口智監督が就任した当初は苦しんだが、徳島戦前までの5試合を2勝3分で一気に勝ち点を伸ばした。しかし、前節に残留を決められなかったことでプレッシャーと戦うことになる。G大阪はすでに来季の監督人事がニュースになっている状況で2連敗中と状態も良くないが、まずは自分たちが落ち着いたプレーを見せられるかが鍵になるだろう。

 徳島はホームにサンフレッチェ広島を迎える。広島もまた来季から監督交代になることが決まって、すでに城福浩監督が退任した。10月3日を最後に勝利がなく、ここ5試合は1分4敗と調子を落としているだけに、残留への高いモチベーションを正しい方向に反映できればチャンスは大きいと言えそうだ。

 そして湘南と徳島が揃って勝利した時に清水が敗戦すると、3チームが勝ち点39で並ぶことになる。清水は得失点差がマイナス18で今節をスタートするため、最少スコアの決着でも徳島と清水の得失点差が逆転する。この場合は湘南と徳島が残留し、清水が一転してJ2降格となる。

 同じ14時キックオフのゲームは3会場に分かれて行われるため、それぞれの試合展開を監督やコーチングスタッフにどう伝えるか、あるいはピッチ上の選手たちに伝えるかどうかも含めて各チームの判断も分かれそうだ。16時少し前にはその結果が出そろうと予想されるが、その時にはどのような光景が広がっているだろうか。

【J1リーグ第38節の対戦カード(全試合12月4日、14時キックオフ)】
仙台vs鹿島(ユアスタ)
柏vs大分(三協F柏)
FC東京vs福岡(味スタ)
横浜FMvs川崎(日産ス)
横浜FCvs札幌(ニッパツ)
清水vsC大阪(アイスタ)
名古屋vs浦和(豊田ス)
G大阪vs湘南(パナスタ)
徳島vs広島(鳴門大塚)
鳥栖vs神戸(駅スタ)

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