世代交代が鮮明の浦和、槙野が涙の挨拶 阿部らの思いを引き継ぐ新リーダーの出現が求められる
ホーム最終戦でチームを去る槙野、宇賀神、阿部らが挨拶
浦和レッズは11月27日のJ1第37節、今季のホーム最終戦となった清水エスパルス戦に0-1で敗れた。試合後には今季限りでチームを去る選手たちが挨拶を行い、世代交代やチームのサイクルが切り替わっていくタイミングであることが鮮明になった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は今季限りで現役引退すると発表していた元日本代表MF阿部勇樹が試合後にセレモニーを行い、多くの感謝の言葉を話した。ほかにも、契約満了が決まっているオーストラリア五輪代表DFトーマス・デン、元日本代表DF槙野智章、同DF宇賀神友弥が自分の言葉で挨拶した。
2シーズンのプレーになったデンは「浦和レッズのファンは理由なしでベストなサポーターだと思う。僕を浦和ファミリーの一員として受け止めてくれて、ベストを尽くそうとしました。難しい時期でも背中を押してくれた。今シーズンはケガのせいでピッチに立てませんでした。スタッフ、選手たち、皆さんがすべて僕に手を差し伸べてくれたこと、皆さんの成功を願っています。本当にありがとうございました」と話した。
そして、槙野はマイクに向かうタイミングですでに涙ぐみながら「ここで過ごした10年間、僕にとって素晴らしく濃い時間がありました。これまでこのクラブを引っ張ってきた素晴らしい先輩方、素晴らしい指導者、たくさんの方のサポートの中でここまで成長することができました」と感謝の言葉を話したものの、「11月5日にクラブの方から契約しないと言われた時から今まで、正解をいまだに導きだせていません。サッカーを続けるか、引退するか、それもまだ決めていません」と苦しい胸の内を語った。
また、下部組織出身の宇賀神は「僕が取ったそのタイトルのすべてがこの埼玉スタジアムのピッチです。優勝した時に必ず最高のサポーターが後押しをしてくれました。本当に感謝しています」と話し、「僕の次の夢は、浦和レッズのゼネラルマネージャーになることなので、必ず一回りも二回りも成長してこの浦和レッズに帰ってくることを約束します」と話し、大きな拍手を受けていた。