覚醒する本田 ミランCEOからは「将軍」プラティニと比較する声も

 

直接FKで今季4点目に「ホンダは重要な選手だ」

 

 ACミランMF本田圭佑が4日のキエーボ戦の後半33分に直接FKを決め、今季4得点目をマークした。2得点に絡む活躍で2-0勝利に貢献。移籍1年目となった昨季の不振から一転、2シーズン目の活躍を、かつてユベントスで活躍したフランス代表の「将軍」、ミシェル・プラティニ氏にたとえられている。ACミランの公式サイトで、ミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOが語っている。

「ホンダは重要な選手だ。去年は我々と開幕前のキャンプを行わなかった。そして、違うリーグから移籍してきた。プラティニだって最初のシーズンはほとんど仕事をしなかった」

 ガリアーニ氏はこう語っている。

 現在UEFA会長などを務めるプラティニ氏は1982年に仏1部サンテティエンヌからユベントスに鳴り物入りで加入。実際には移籍1年目にも30試合16得点と素晴らしい結果を出していた。本田の昨季後半戦の14試合1得点とは別次元の働きだが、プラティニ氏加入1年目にユベントスは2位に終わり、80-81年シーズンから続くセリエA3連覇を逃していた。ガリアーニ氏はプラティニ氏の優勝を逃したことから“1年目は仕事できず”という認識になったのかもしれない。ちなみにプラティニ氏は加入2年目の83-84年シーズンは20得点でリーグ制覇に導いている。

 今季リーグ6試合で4得点2アシストと結果を出し続ける本田だが、このハイペースでゴールを量産し続けられるなら、「将軍」と呼ばれる日もやって来るかもしれない。「背番号10」の活躍にガリアーニ氏は満面の笑み。「選手を何百万ユーロも費やして獲得するより、フリーで獲得するには手腕が必要なんだ」とも語った。

 昨夏の移籍市場でミランは、本田の契約切れ間近にも関わらず、高額な移籍金を下げようとしなかった古巣CSKAモスクワとの交渉が難航し、今年1月の獲得に切り替えた経緯がある。ガリアーニ氏は移籍金ゼロで本田を獲得した自らの手腕と功績を誇った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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