ドイツで現存する最後のサッカー選手? 板倉滉の同僚を「代表に!」…ファンが叫ぶ理由

2部で4度の得点王となれば史上初、テローデを生かせるクラブはバイエルン?

 ブンデスリーガでも活躍できるだけのクオリティーを持っているのは間違いないが、これまで所属していた1部クラブはどこも残留争いを余儀なくされていたクラブだったという事実が残る。クラブとして生き残りを懸けた戦い方を模索するのは当然だが、そうしたやり方が増えてしまった結果、ドイツが何より求めているFWタイプが、第一線から消えてしまう要因にもなってしまったのであれば、それもさみしい話ではないか。

 そんなテローデを生かすことができるクラブとして、ドイツメディアの中にはバイエルン・ミュンヘンを挙げるところもある。世界的ストライカーであるポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキのバックアップメンバーを常に探しているこのクラブなら、テローデにとってもクラブにとってもウィン・ウィンな関係が築けるのではないか。しかもテローデはバイエルンファンで、最初に手にしたユニフォームにはジョバンニ・エウベルの名前。今季限りの契約なので、移籍金ゼロで獲得もできる。

 前述のノイルーラ氏に「私にとってドイツ人最高のFWなんだ」と称賛されていたテローデは、板倉らとともにシャルケを昇格に導き、1部再挑戦を果たすことができるだろうか。あるいは1部のトップレベルのクラブへ移籍を果たすのか。2部で4度の得点王となると史上初の記録となる。1部でも活躍する姿を見てみたい。最終的に少年期を過ごした9部リーグSVクレヒティングで引退することを望んでいるテローデだが、そこでプレーするのはまだ先の話だ。

(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)


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中野吉之伴

1977年生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで様々なレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA-Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2016-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。『ドイツ流タテの突破力』(池田書店)監修、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)執筆。最近はオフシーズンを利用して、日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。

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