中国は「日本にとって危険」 闘莉王、W杯最終予選へ警鐘…B組の顔ぶれは「最悪」

W杯最終予選に挑む日本代表(上)と同グループの中国代表【写真:Getty Images & ©JFA】
W杯最終予選に挑む日本代表(上)と同グループの中国代表【写真:Getty Images & ©JFA】

【闘莉王インタビュー】カタールW杯最終予選突破に必要なことは「ホーム全勝」

 これまで数々の熱戦が繰り広げられてきたワールドカップ(W杯)最終予選、カタールへの切符を争う戦いがいよいよ幕を開ける。グループBの日本はオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと同居。2010年南アフリカW杯に出場した元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は「Football ZONE web」のインタビューに応じ、今回の最終予選について語った。グループのカギを握るチームや、カタールW杯出場への道のりで必要なことを明かしている。

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 9月2日にオマーン戦、7日に中国戦を迎える森保ジャパン。ヴィッセル神戸に加入した絶対的エースFW大迫勇也らをはじめ、東京五輪を戦ったMF久保建英(マジョルカ)やMF堂安律(PSV)らが最終予選に臨む。日本が入ったグループBの組み合わせについて、闘莉王氏が印象を明かした。

「良くないでしょ、また。いつも言うけど、組み合わせについては日本、全然だめでしょ。なんでいつもこんなに悪いんだろうね。今回、最大のピンチだと思うよ。ただラッキーなことに他の国はものすごく落ちている。日本がものすごく良くなったのもあるし、他は進化していない。日本にとっては良いことだけど、組み合わせとしては最悪ですよ。(グループAのほうが)全然楽でしょ」

 百戦錬磨の闘将が「最大のピンチ」と話す今回の最終予選。グループのカギを握るのは「中国」だという。

「最近の中国は読めないですけどね。帰化の選手が多くいてね。そこは見物かもしれないですよ。注意しないと足をすくわれるかもしれない。中国戦だけじゃなくて中国自体がキーになる。(他国と対戦した)中国の結果がキーになっていくと思う。どういう風に中国が勝ち点を稼ぐかが問題になる。ちょっと日本にとっては危険ですよ。(中国が)勝ち点をどれだけ稼いでくるかで日本の戦いが難しくなるかもしれない」

 W杯アジア最終予選では、これまで多くのドラマが生まれた。森保一監督率いる日本代表にとっても平坦な道ではない。7大会連続のW杯出場を目指して、2次予選は無傷の8連勝だったが、最終予選ではさらなる厳しい戦いが待ち受けているだろう。

「当たり前にW杯に行かなきゃいけないとなると、大きなプレッシャーになる。何年か前まではW杯に行ったら万歳だった。だけど、特に注目度が下がっているJリーグ(の人気)にも関わってくると思うし、予選っていうのは形はどうであれ何だろうとW杯の切符を取らないといけない。プレッシャーに勝ち続けるのは難しいことだと思うんですが、現在の日本代表はそれくらい十分に突破できると思う」

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