トゥヘル監督、チェルシーの育成組“重視”を強調 今夏大型補強も…「特別待遇などない」

チェルシーのトーマス・トゥヘル監督【写真:AP】
チェルシーのトーマス・トゥヘル監督【写真:AP】

下部組織出身のアブラハムをローマに放出も、重要視する考えを明言

 今夏の移籍市場でチェルシーは、インテルからベルギー代表FWロメル・ルカクをクラブ史上最高額で獲得した。その一方で将来を嘱望されているアカデミー出身のイングランド代表FWタミー・アブラハムをローマへ放出した。それでも、トーマス・トゥヘル監督はクラブの下部組織出身選手を重要視する考えがあると語っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

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 国際サッカー連盟(FIFA)から2019年夏の補強禁止処分を受けたチェルシーは、当時の監督だったフランク・ランパード氏の下、多くのアカデミー選手が台頭した。しかし、2019-20シーズン前に大型補強を行ったクラブからは、イングランド代表DFフィカヨ・トモリがACミランへ、イングランド人DFマーク・グエーイがクリスタル・パレスへ移籍し、下部組織出身選手がいなくなった。

 そして今夏、チェルシーは1億1500万ユーロ(約144億円)のクラブ史上最高額でルカクを7年ぶりに獲得。逆に下部組織出身のアブラハムを4000万ユーロ(約51億円)でジョゼ・モウリーニョ監督の率いるローマへと放出した。

 下部組織にも優秀な若手を数多く獲得しているチェルシーだが、トップチームは大型補強を繰り返し、なかなかアカデミー出身の若手が定位置をつかめない。トゥヘル監督が就任した後、アブラハムは出番を急激に減らしたが、クラブをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝という結果に導いたドイツ人監督は、下部組織の重要性を承知していると語った。

「常に、常に、常に、常に、ドアは常に開いている。私は(アカデミー出身選手が)大好きだし、サポーターも大好きだと信じている。海外から加入するビッグネーム、個性のある選手と有名な選手は、アカデミー出身選手と合わせられるはずだ。それが特別なクラブを作り出す。CLを優勝した時の写真を見れば、アカデミー出身の選手が数多く確認できるだろう。これがチームを特別にするし、そうあるべきなんだ。常にミックスされているべきなんだ」

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