“ドラゴンボール愛”で覚醒? デンマーク人FW、右脚の「孫悟飯」タトゥーに独紙注目
宿敵とのダービーで2得点のFWマキエノク、独紙が右ふくらはぎのタトゥーに注目
ドイツ2部ザンクト・パウリは現地時間13日、リーグ第3節でハンブルガーSV(HSV)に3-2で勝利した。伝統の“ハンブルク・ダービー”で輝きを放ったのが、後半に2ゴールを奪った元デンマーク代表FWシモン・マキエノクだ。ドイツ紙「ビルト」が30歳の長身ストライカーの活躍を特集し、“覚醒”を呼んだ要因として日本が誇る人気漫画キャラクターのタトゥーに注目している。
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マキエノクは母国のブレンビーに所属していた2012-13、13-14シーズンとリーグ戦二桁ゴールをマーク。デンマーク代表に招集されるなどストライカーとしての実績を積み、14年夏にイタリアのパレルモへ完全移籍した。だが、ここから思うようにキャリアを築けず、17年から3シーズン在籍したオランダのユトレヒトでは負傷もあって満足にプレーできなかった。19年にドイツ2部のディナモ・ドレスデンに加入すると、昨季からザンクト・パウリに在籍。リーグ戦18試合2得点と大きなインパクトを残せなかったなかで、今季を迎えていた。
そしてHSV戦で今季2試合目のスタメンを飾り、1-1の同点で迎えた後半11分、敵陣左サイドでボールを受けると、相手DFとの間合いを計りながら縦へドリブルして左足で今季初ゴール。さらに2分後、DFヤコブ・メディッチからのスルーパスを受けると冷静に左足で決めて、この日2点目をマークした。
この活躍にドイツ紙「ビルト」が注目。「これまでのザンクト・パウリの試合のなかで最高のパフォーマンスを見せた」と称えると、その要因として「彼の新しいパワーの理由は、右の靴下の中にある。長い低迷からゴールの巨人に。漫画のタトゥーがマキエノクに新たな力を与えている!」と伝えている。
記事によれば、昨季あまり活躍ができなかったデンマーク人FWは今年の夏に右ふくらはぎに新しいタトゥーを彫ったという。モチーフとなったのは、日本の人気漫画「ドラゴンボール」のキャラクターである「孫悟飯」だ。同紙はこのタトゥーへの思いを本人に聞いており、マキエノクは「僕は子どもの頃からドラゴンボールが好きで、彼(孫悟飯)のようになるためにこのタトゥーを彫ってみたかったんだ。スーパーパワーを手に入れるため、強くなるため、そして以前のようなパフォーマンスを取り戻すためにね」と明かしている。
プレシーズンから好調を維持し、宿敵撃破の立役者となったマキエノク。「ビルト」紙も「幸運にも漫画の戦士が、彼に2ゴールをもたらしたのかもしれない」と綴るなど、デンマーク人FWの“ドラゴンボール愛”が覚醒を導いたと話題を呼んでいる。