知られざるGKの世界 『やベスタ』×『ONE1-GK』…現役守護神が明かした「1対1の守り方」

GKが考える「1対1の守り方」の極意とは?

 ここで今回のテーマであり、ファンも気になる質問が中村から飛ぶ。

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「試合中に1対1になるシーンってあると思うんですけど、怖くないですか?」

 このシンプルな質問に、権田は「怖いと思うことはない」と即答。「当然、絶対やられちゃいけないっていうのは前提としてありますけど、(シュートコースが)限定されていることが多かったりするので1対1で不利に見えて、案外GKのほうが有利な1対1は多い印象は持っている。だからヤバいと思ったらダメですね」と意外な回答。一方の西川は「自分が想定しているスルーパスだったり1対1の状況っていうのは、『きたー!』という感覚」と中村も驚く前置きをしたうえで、「ヤバいとか、DFがありえないミスをして1対1になると慌ててしまったり、ポジショニングが悪かったりということがあるので、それを踏まえて想定内にしておかないといけない」と答えた。

 逆に現役GKを代表する2人は、現役時代の中村のことを対戦相手としてどのように見ていたのだろうか。

 権田が口火を切る。「憲剛さんのスルーパスに関して言うと、逆を取られることがあるんですよ。DFが(コースを)切れてると思うところを通すじゃないですか。それって後ろから見ていると、今、周作くんが言った想定外のことが起きるので。憲剛さんがボールを持った時は何が起きてもいいような準備をしてました」と言えば、西川は「(憲剛さんが)前を向いた時の恐怖感。ヤバいと思いましたからね。常に背後狙っていたので」と常に危険な選手だったことを明かした。

「1対1の守り方」について、GKたちはどのような対応を見せているのだろうか。実際に行われたJリーグの試合から、「1対1の守り方」について現役GKに学んだ。

 西川が実際に第21節ベガルタ仙台戦で見せた自身の対応シーンの映像を使って、「前に出る守り方」を解説し、「シュートを打たれる時に逆サイドの下は足で防ごうと思ったんですけど、最後のところで上に来れば手が出ればなという手の位置とシュートがニアに来るとは思ってなかったんですけど、ポジション取りで前に出れた分、シュートコースも狭めることができて、前に出なければニア上をやられていたかなというシーンでした」と説明した。

 これに対し、権田が補足する。「結構、肩口をやられて手が出ないシーンが多いんですけど、周作くんは下は足で行く準備をしながら、上は手で行く準備をちゃんとしてるので、手が出る。GKをやっている人はみんな分かると思うんですけど、肩口は手が一番出にくいところで、手を下から上に動かすというところでしっかり反応をしている」と評価した。

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