PK戦の死闘、「正当性を証明できず」と最低評価は? 英記者がNZ戦“先発11人”を採点

2大会ぶりのベスト4進出を果たしたU-24日本代表【写真:AP】
2大会ぶりのベスト4進出を果たしたU-24日本代表【写真:AP】

東京五輪準々決勝でニュージーランドにPK戦の末に辛勝、吉田は「終盤のクリアで大仕事も…」

 U-24日本代表は7月31日、東京五輪サッカー男子の準々決勝でU-24ニュージーランド代表と対戦し、120分間を0-0で終えて迎えたPK戦を4-2で制し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。主導権を握りながらも苦戦を強いられた一戦の結果を受けて、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、先発した11人を採点。PK戦でヒーローとなったGK谷晃生に最高タイ評価を与えた一方、1トップで2試合ぶりに先発したFW林大地は「正当性を証明できず」と単独最低点となった。

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東京五輪・ニュージーランド戦のU-24日本代表スタメン11人の採点(10点満点)

【GK】
■谷 晃生(湘南ベルマーレ) 7点
 ほぼ無風状態だった120分間を経て、谷のリベラト・カカーチェに対するセーブがPK戦で日本の優位性を揺るぎないものとした。

【DF】
■旗手怜央(川崎フロンターレ) 6点
 中山を差し置いて先発となったが、攻撃能力に文句なし。ニュージーランドが自陣を固めたため、脅威となる場面は少なかった。

■冨安健洋(ボローニャ) 6点
 試合勘不足から復活途中で、いつもの高い水準を満たしていない。終盤の警告で準決勝出場停止は森保監督にとって痛恨。

■吉田麻也(サンプドリア) 6点
 PK戦では冷静さを示し、終盤のクリアで大仕事。だがクリス・ウッドの脅威にさらされ、今大会で最も不安なパフォーマンス。

■橋岡大樹(シント=トロイデン) 6点
 酒井不在時のオプションとして起用されたが、堂安と酒井の織りなすいつも通りのダイナミックさはなし。攻撃参加も見せたが、監督に酒井の起用を躊躇させる材料はない。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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