「マナーが残念だ」 韓国MFの”握手拒否”に母国の英雄苦言…国内で波紋拡大

アン・ジョンファン氏(写真左)がMFイ・ドンギョンについて言及【写真:Getty Images & AP】
アン・ジョンファン氏(写真左)がMFイ・ドンギョンについて言及【写真:Getty Images & AP】

MFイ・ドンギョンの"握手拒否"に英雄アン・ジョンファン氏が見解

 東京五輪サッカー男子のグループリーグ初戦で、韓国代表MFイ・ドンギョンがニュージーランドの選手から差し出された握手を拒否した振る舞いが波紋を呼んでいる。国内ファンから非難の声が噴出しているなか、母国メディアによると元韓国代表FWの”英雄”アン・ジョンファン氏は、「マナーがちょっと残念だ」と苦言を呈したという。

 キム・ハクボク監督率いるグループBの韓国は、ニュージーランド相手にシュート数12対2、ボール保持率でも63%対37%と圧倒しながらもまさかの黒星発進。試合後、両選手が健闘を称え合うなかで、韓国MFイ・ドンギョンがニュージーランドFWクリス・ウッドから差し出された握手を拒否するシーンが中継映像で捉えられた。

 この振る舞いが物議を醸し、韓国紙「朝鮮日報」は「サッカーで負け、マナーでも敗れた」と非難。同メディアによると、国内では波紋が拡大しており、ファンからはイ・ドンギョンに対し「プロらしくない」「失望した」「技術がないなら、マナーを身につけなければならない」「国の恥。恥ずかしい」といった非難の声が噴出しているという。

 イ・ドンギョンの振る舞いに対しては、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で母国をベスト4に導く活躍を見せ、Jリーグでもプレーした元韓国代表FWアン・ジョンファン氏も苦言。韓国テレビ局「MBC」で解説を担当していた同氏は、「マナーがちょっと残念だ 」と指摘したという。

 ニュージーランドのスポーツメディア「Stuff」によれば、大韓サッカー協会はイ・ドンギョンの握手拒否について、新型コロナウイルスの検疫プロトコルに従ったものだと主張。“握手拒否”は感染予防の観点から不必要な接触を避けるように指示を受けていたためとしており、イ・ドンギョン本人も「笑顔で断ることができなかった」と声明を発表したというが、誤解を生む行為だったのは事実だろう。

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