デンベレが「移籍問題を悪化させる」 バルサ、戦力売却“停滞”の要因を海外指摘
高額移籍金、且つ、全治4カ月…デンベレの“複雑”な状況に英メディア注目
王座奪還を目論むバルセロナは今夏の移籍市場でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの再契約を目指しているが、そのために選手の売却の必要性に迫られている。そうしたなかでフランス代表FWウスマン・デンベレの“複雑”な状況がクラブの移籍問題を停滞させている原因だと英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
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バルセロナが今夏に最優先としているのはメッシとの再契約だ、6月いっぱいで契約満了となり、現時点でフリーの立場となっている大黒柱が残留できるかどうかでチーム事情は大きく変化することになる。
しかし、クラブはコロナ禍で深刻な財政難に陥っており、メッシとの契約のためにまずは人件費の削減が必要となる。しかし放出候補となっている選手の売却先がなかなか決まらず、来季に向けたチーム作りは思うように進んでいない。
そうしたなかで、「デイリー・ミラー」紙は「ウスマン・デンベレの“複雑”な状況がバルセロナの移籍問題を悪化させる」と去就の不確定なフランス代表FWの影響を指摘している。
デンベレはバルサとの契約が残り1年で、売却するなら今夏が絶好のタイミングとなる。クラブの首脳陣はその才能を高く評価し、手放したくないと考えているものの、今の財政難では高年俸を受け取る同選手の放出もやむなしという状況だ。
しかし、契約延長交渉は進展していない上に、同選手は先の欧州選手権で膝を負傷。手術を受けて全治4カ月と診断されたため、放出するにしても今夏に高い移籍金を支払って獲得しようとするクラブはほとんどいないのが現実で、去就は宙ぶらりんになっている。
デンベレを放出すれば大幅な人件費削減につながったはずだが、買い手がつかないとなればその代わりに他のスター選手の売却が必要になる。MFミラレム・ピアニッチ、MFフィリペ・コウチーニョ、FWアントワーヌ・グリーズマン、DFクレマン・ラングレ、DFサミュエル・ウムティティといった面々が放出候補となっているが、彼らの去就もいまだ不透明な状況だ。
メッシ残留を大前提として戦力の大刷新に動いているバルセロナだが、解決すべき問題はまだ山積しているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)