森保監督、最終予選に“油断”の排除徹底へ 「フワっと入ると、非常に痛い思いをする」

日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】

2次予選は8戦全勝もラスト2試合は連続失点

 森保一監督率いる日本代表は、15日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終戦、キルギス相手に5-1の勝利を飾って2次予選を全勝で終えた。指揮官は最終予選への手応えを語った一方で、「フワっと入ってしまうと、非常に痛い思いをする」と、警戒すべき点も口にしている。

 日本は2019年にスタートした2次予選を8戦全勝、46得点2失点という成績で終えた。途中にはMF南野拓実(サウサンプトン)の7試合連続ゴールもあったが、突破が決定した後の7戦目、8戦目では国内組の選手も多く出場。このキルギス戦では、代表2試合目の出場だったFWオナイウ阿道(横浜F・マリノス)がハットトリックも達成した。

 そうした状況に森保監督は、「日本の選手層の厚さを示そうということと、日本にはたくさん良い選手がいるんだという個の良さを発揮しつつ、チームのコンセプトを試合が始まってから終わるまで思い切って発揮してくれた。誰が出ても力を落とさず戦えるという自信を持つことができている」という手応えを語った。

 6月は東京五輪に向けて強化を図るU-24日本代表にオーバーエイジとして合流した主将のDF吉田麻也(サンプドリア)が、「本当にこの予選のやり方に意義があるか、結果で問題提起する」と話したように、大差を見せつけるような試合も多くあった。それだけに森保監督も「2次予選での戦いで、問題になる改善点を見つけるのはなかなか難しい」としていた。しかし、ここ2試合で1失点ずつしている点については問題意識を口にした。

「今日の失点の部分、前半の終わらせ方の部分で、3-0でリードしていて自分たちでテンポを緩め、プレッシャーを緩めて自陣に入られたのは、強度を許さず、テンポを落とさずというのをコントロールしながらも戦えないといけないかなと思う。タジキスタン戦もシュート1本で1点を取られた。細部のところまで、相手に1本もシュートを打たせないくらいのパスの出どころによりプレッシャーをかける、ゴール前へのボールに対して相手に自由にプレーさせない部分をもっと徹底させないといけない」

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