元韓国代表エースで元Jリーガー 日本を熟知するFCソウル指揮官がACL16強で打倒浦和を宣言 

元同僚の阿部も”チェ・ヨンスイズム”を警戒

 その後はJリーグでもプレーし、ジェフユナイテッド千葉でチームメートだった浦和のMF阿部勇樹は「怖そうに見えるけど、面倒見のいいお兄さんという感じでした。ただ、絶対にゴールを決めるんだという執念があったし、それがFCソウルにも受け継がれていると思う」と、素顔を語りつつも、”チェ・ヨンスイズム”に警戒感を語った。

 現在、FCソウルはKリーグで首位に立ち、浦和も2位とはいえ1試合消化が少ない状態であり、頂上対決と呼ぶにふさわしい状況が訪れている。それを踏まえ、チェ・ヨンス監督は明日のゲームに対してプライドに懸けて勝利を誓っている。

「浦和はトレーニングマッチで私たちとよく対戦しているチーム。特にACLで対戦することが楽しみ。第1戦は先制して失点しないように、我々の得意なものを見せたい。この試合がすごく大事。私たちのチームもシーズンの最初から集中力と強い意志があり首位にいる。浦和にも競争力がありチェックしている。人気もあり攻撃的なチームだ。この日韓戦も良いチーム同士の戦いだが、プライドを持って勝利できるように全力で戦いたい」

 かつて“韓国の爆撃機”とも呼ばれたストライカーが、今度は指導者として浦和に牙をむく。プライドを懸けた日韓対決に、並々ならぬ闘志を燃やしている。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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