劇的決勝ヘッド弾のGKアリソン、“涙”の理由告白 「父が祝っていることを願うよ」

決勝ゴールを決めたリバプールGKアリソン・ベッカー(写真中央)【写真:Getty Images】
決勝ゴールを決めたリバプールGKアリソン・ベッカー(写真中央)【写真:Getty Images】

リバプールはアウェーでWBA相手に逆転勝利 後半ATにGKアリソンの劇的ヘッド弾

 リバプールは現地時間16日、アウェーで行われたプレミアリーグ第36節でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)相手に2-1で逆転勝利を収めた。この試合で後半アディショナルタイム(AT)に劇的ゴールを決めたブラジル代表GKアリソン・ベッカーが、試合終了後に涙ぐんでいた理由を明かしたと海外メディアが報じている。

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 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位以内を目指すリバプールはWBAの敵地に乗り込んだ。しかし、試合序盤から相手に押し込まれ何度かピンチを迎えるなか、前半15分、相手のウェールズ代表FWハル・ロブソン=カヌに抜け出されて、先制点を奪われる。反撃に出たいリバプールは同33分、エジプト代表FWモハメド・サラーが、セネガル代表FWサディオ・マネの落としたボールを左足で振り抜き、ゴール左隅に突き刺し前半のうちに試合を振り出しに戻す。

後半に入るとリバプールが一方的に攻め込む時間が続き、同4分にはサラーのクロスにマネが右足で合わせるもオフサイド判定で取り消される。その後もチャンスを決めきることができず、同ATに突入。このまま引き分けかと思われたなか、左CKのチャンスにイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが蹴ったボールは、ラストプレーに懸けて上がってきたアリソンのもとへ。ニアで頭をこするように合わせると、ファーサイドネットを豪快に揺らした。試合はそのまま2-1で終了し、劇的逆転勝利を収めた。

 逆転ゴールを決めたアリソンは試合終了後、ピッチで涙ぐんでいるところをカメラに抜かれ、その理由を英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで涙ながらに答えた。「ここ数カ月で私と私の家族に様々なことが起きたから感情的になってしまった」と、今年2月に水難事故で亡くなった父への思いを語った。さらに、「サッカーは私の人生だ。父が神と一緒に私のゴールを見て祝っていることを願うよ」と続けた。

 プレミアリーグの上位争いは現在、3~5位に勝ち点3差で3チーム(レスター・シティ/同66、チェルシー/同64、リバプール/同63)がひしめく熾烈なCL出場権争いが繰り広げられている。守護神アリソンの活躍で勝ち点3を積み上げたリバプールは“トップ4”でフィニッシュできるだろうか。

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