「日本人は意欲的だったが…」 久保の“火力不足”を現地指摘「電撃ドリブルはどこに」
久保は左サイドでフル出場も、ヘタフェはバルセロナ相手に2-5で敗れる
スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英は、現地時間22日のリーガ・エスパニョーラ第31節バルセロナ戦で2試合ぶりに先発出場した。得点に絡むも、チームはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの2ゴールを含む大量5失点を喫し、2-5と敗れた。そんななかスペイン大手紙は「久保は輝きが欠如していた」と厳しい評価を下している。
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今季リーグ戦で初の先発フル出場となった久保は、左サイドハーフでプレー。前半9分、スペイン人DFフアン・イグレシアスのクロスに飛び込み、左足で合わせるもボールはバーの上へ。さらに同12分には、スペイン人DFマルク・ククレジャ、セルビア代表MFネマニャ・マクシモヴィッチとのパス交換から左サイドを攻略し、最後はククレジャのクロスから相手DFクレマン・ラングレのオウンゴールを誘発した。
後半22分には、左サイドで相手FWフランシスコ・トリンコンとの競り合いでボールを奪った久保がクロスを入れると、トルコ代表FWエネス・ウナルが相手DFロナルド・アラウホに足を踏まれ、PKを獲得した。
試合は終始バルセロナが優位に進め、前半のうちにメッシの2ゴールとオウンゴールで3失点を許し、ヘタフェは前半と後半にそれぞれ1点ずつ返すも、後半にも2点を奪われ、2-5と大敗を喫した。
久保はヘタフェの全2ゴールに絡むも、スペイン紙「AS」は「久保はバルセロナ戦で輝きが欠如していた」と見出しを打ち、「日本人は意欲的にプレーをし、PK獲得となるパスをしたものの、相手DFオスカル・ミンゲサを前に、今日の試合では火力不足が見て取れた」と取り上げ、「彼の特長的な火花は影を潜めていたのは明らかだ。電撃ドリブルは、いまやどこに行ってしまったのだろうか。ミンゲサは彼を守るのが簡単だったことだろう」と辛辣な評価を下していた。
記事では、久保の積極性は認めていたものの、全体的なパフォーマンスとしては良くなかったと言及していた。来シーズンの去就が注目される久保は、降格圏と勝ち点4差の15位と低迷するチームを残留に導くことができるのだろうか。