オルテガを中心としたセカンドチームの前線も豪華

　GKは、強豪国のレギュラーとなった選手が不在の年代だ。GKオリバー・カーン、GKイェンス・レーマンという名手と同年代になったため、代表でのキャップ数を伸ばせなかったものの、所属クラブで確かな実力を示した元ドイツ代表GKハンス＝イェルク・ブットを選出している。

　セカンドチームには、1998年フランスW杯でディエゴ・マラドーナの10番を引き継いだ元アルゼンチン代表MFアリエル・オルテガをトップ下に配置した3-4-1-2の布陣を採用。元イタリア代表FWヴィンチェンツォ・モンテッラ、元ドイツ代表FWカルステン・ヤンカーの2トップは、補完性が高そうだ。

　彼らが生まれた1974年には、西ドイツW杯が開催された。決勝には開催国の西ドイツとオランダが進出。それぞれDFフランツ・ベッケンバウアー、FWヨハン・クライフという両国の象徴的なスタープレーヤーを擁していた。試合は2-1で西ドイツが優勝したが、この年のバロンドール受賞者は2年連続でクライフとなっている。UEFAチャンピオンズカップではバイエルン（ドイツ）が、UEFAカップはフェイエノールト（オランダ）が制した。