浦和ロドリゲス監督、公式戦4試合目の初白星に言及 「数多くある勝利の一つになるように」
浦和に就任して初勝利を飾るも「理想を言えば、追加点を取れるように」と課題を指摘
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、10日に行われたJ1リーグ第3節・横浜FC戦(2-0)で浦和初勝利を飾った。試合後には「数多くある勝利のうちの一つになるように」と、先を見据えている。
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徳島ヴォルティスを4年間率いてJ1昇格に導き、今季から浦和を指揮するロドリゲス監督は、ここ数年はボール保持率の低いサッカーをしていた浦和にポゼッションを大事にする方針を植え付けようとしている。シーズン始動後からボールを使ったトレーニングを積み重ね、ビルドアップのバリエーションも増やした。
しかし、なかなか攻撃の迫力が上がらず、公式戦3戦未勝利で横浜FC戦を迎えた。前半は「ボールを持てずに苦戦した」と振り返ったものの、逆にカウンターからの鋭い攻めで二つのPKを得て2得点。狙い通りにボールを持って押し込む場面も作った後半も、「理想を言えば、追加点を取っていけるように」と次の課題は残るが、それでも嬉しい初勝利になった。
「まず、素直に最初の勝利が嬉しい。(リーグ開幕戦の)FC東京戦で勝てていればというところで、ルヴァンカップも勝利を逃した。ただ、今日の試合に関しては、立ち上がりから選手が集中して入ってくれた。良い形で持つ時間もあり、守ってカウンターもあった。選手やサポーターが欲しかった結果。数多くある勝利のうちの一つになるように内容も高めながらやっていきたい」
チームが若返る過程にある浦和は、ロドリゲス監督が39歳を迎えた主将のMF阿部勇樹をはじめとした経験のある選手たちと、大卒ルーキーのMF伊藤敦樹をダブルボランチで組ませるなど、融合を図りながらチームを作っている。高卒2年目の19歳MF武田英寿も、リーグ戦では途中出場をしながらルヴァンカップではスタメン出場。18歳のGK鈴木彩艶もデビューさせ、すでにほとんどの選手がピッチに立った。
ロドリゲス監督は「(勝利が)今後の自信につながればと思う。まだ連携が高まる部分もあると思うので、公式戦でやっていくことも含めて成長過程にある」と話し、まだまだ上積みがあると話す。
公式戦4試合目の初勝利となった浦和だが、試合を重ねるごとに力をつけていきそうな気配を見せている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)