豪州代表GKランゲラック、“森保ジャパン”で対戦を望む2人を激白 「素晴らしい選手」

名古屋グランパスでプレーするオーストラリア代表GKランゲラック【写真:ⓒN.G.E.】
名古屋グランパスでプレーするオーストラリア代表GKランゲラック【写真:ⓒN.G.E.】

【ランゲラック開幕インタビュー|第3回】オーストラリア代表GKが見た日本代表の姿

 日本代表とオーストラリア代表は、近年熾烈なライバル関係にある。2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)グループリーグでの対戦に始まり、オーストラリアサッカー連盟のAFC(アジアサッカー連盟)転入により07年以降はアジアの舞台で何度も顔を合わせるようになった。そんな両国の関係について、来日4年目を迎えた名古屋グランパスのオーストラリア代表GKミチェル・ランゲラックはどのように見ているのか。昨季のJ1リーグでクリーンシート記録(17試合)を塗り替え、史上最速の100試合出場も達成するなど日本サッカーをよく知る守護神は、森保ジャパンの印象とともに自身が「対戦したい選手」の名前を挙げた。(取材・文=Football ZONE web編集部・小杉 舞)

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 オーストラリア代表として活躍する32歳GKランゲラックは、2007年に母国Aリーグのメルボルン・ビクトリーでプロキャリアをスタートさせ、10年にドイツの強豪ドルトムントへ移籍。その後シュツットガルト、レバンテを経て18年に名古屋へ加入した。代表としてはU-20オーストラリア代表に選出され、2006年のAFCユース選手権に出場。10年前の22歳の時にA代表へ初招集され、13年に国際Aマッチ初出場、14年ブラジル・ワールドカップ(W杯)メンバーに名を連ねた。

 オーストラリア代表と日本代表と言えば、長年ライバル関係を築いてきた。06年ドイツW杯ではMF中村俊輔が先制弾を挙げるも、試合終盤に“日本キラー”のFWティム・ケーヒルが2ゴールを奪うなどしてオーストラリアが3-1と逆転勝利。翌07年のアジアカップ準々決勝では120分の激闘後、PK戦で日本が勝利を収めた。11年アジアカップ決勝では、延長後半4分にFW李忠成がスーパーボレー弾を決めて日本が優勝。13年6月のブラジルW杯アジア最終予選では、後半アディショナルタイムにMF本田圭佑がPKを決めて1-1に追いつき、17年8月のロシアW杯アジア最終予選(2-0)ではオーストラリア相手にW杯予選で初めて白星を掴み、それぞれ日本がW杯出場権を掴んだ。

 数々の名勝負を繰り広げてきた日本対オーストラリア。A代表歴10年のランゲラックだが、実はこれまで日本代表との対戦経験はない。ベンチで見てきた日本代表、そして現在は日本に住みながら見る“森保ジャパン”はどのように見えているのだろうか。

「日本代表はクオリティーある選手が揃っている。監督も選ぶのが難しいんじゃないかな。ハイレベルな選手40人を見つけようとすれば見つかる強いチーム」

 特に森保一監督率いる現在の日本代表では、MF久保建英(ヘタフェ)やMF堂安律(ビーレフェルト)ら10代から海外に挑戦する東京五輪世代をはじめ、期待の若手が多く主力に名を連ねている。

 そのなかでも、ランゲラックは特に気になる存在がいるようだ。

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