日韓W杯優勝のカフー、“王国”ブラジル復権に期待 「すべての準備が整っている」

現在のブラジル代表を象徴するFWネイマール【写真:Getty Images】
現在のブラジル代表を象徴するFWネイマール【写真:Getty Images】

2002年大会を最後にW杯決勝に進出できず…カタール大会では「異なる結果になる」

 ブラジルは、言わずと知れた“サッカー王国”だ。しかし、2002年6月30日に当時のキャプテンであったカフー氏が、ワールドカップ(W杯)を横浜の空に掲げた時を最後に、20年にわたってセレソンはW杯の決勝に進出できていない。

 来年のW杯は中東カタールで開催される。02年日韓大会以来、アジアで20年ぶりのW杯となるが、大会公式アンバサダーを務めているカフー氏がオンライン取材に応じ、ブラジル代表への思いを口にした。

 02年日韓W杯を制したブラジルだが、その後は06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会ではベスト8で敗退。優勝が求められた14年の自国開催W杯では、準決勝でドイツに1-7と大敗する屈辱を味わい、3位決定戦でもオランダに敗れて4位となった。そしてロシアでの開催となった18年の前回大会でも、ベスト8で姿を消している。

 自国開催の大会でドイツに惨敗した試合について、カフー氏は「あの試合のことは、強く覚えている。でも、このあと100回、同じ試合をしても同じ結果は絶対に出ない。あの時、ドイツは本当にいい戦いをした。でも、私たちはあの試合を覚えているし、絶対に同じ結果は出ないと思う」と語った。

 さらに20年にわたって決勝進出を逃していることについて、カフー氏は「確かに、ブラジルは20年にわたって決勝を戦っていない。ブラジルは人々を驚かせるようなサッカーを展開できるし、2022年で優勝するすべての準備が整っていると思う。20年間、決勝に進出できなかった科学的な理由は何も分からない。でも2022年大会では、異なる結果になると思っているよ。ブラジルは、このアジアで開催される大会で優勝できるだけのすべてのポテンシャルを持っている」と語り、20年ぶりの決勝進出と優勝を予想した。

 そして、大会を勝ち抜くポイントについては、自身の経験を振り返り、一つのキーポイントを挙げた。

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