浦和が直面する“スタイル変更”の高い壁 GK西川も覚悟「終わりがない作業になる」

昨季に主将を務めたGK西川周作【写真:轡田哲朗】
昨季に主将を務めたGK西川周作【写真:轡田哲朗】

札幌とのトレーニングマッチに1-4敗戦、GK西川も課題の多さを認識

 浦和レッズは7日、沖縄県でのトレーニングキャンプ最終日に北海道コンサドーレ札幌とのトレーニングマッチを実施。攻守に差を見せつけられる格好で、45分3本の試合にトータル1-4で敗れた。昨季に主将を務めたGK西川周作は、「上手くいかないことのほうが多かったですが、それでもトライする姿勢を出していかなければ」と、先を見据えた。

 浦和は2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してから5シーズン半にわたり、マイボールを丁寧にビルドアップしてつなぐサッカーに取り組んだ。その間には年間最多勝ち点を記録するなど安定した成績も残したが、17年夏にペトロヴィッチ監督が去ってからは逆に相手ボールを奪ったところから素早く攻めるサッカーへ方針転換。しかしここ2シーズンはリーグ戦で二桁順位に終わったことで、今オフに昨季まで徳島ヴォルティスを率いたリカルド・ロドリゲス監督を招聘し、再びポゼッションへと舵を切った。

 そのキャンプ最終日の相手が、奇しくも浦和を去った翌シーズンからペトロヴィッチ監督が率いる札幌だった。指揮官自身はオフに帰国した際に負傷して手術を行い、まだ合流できていない。しかし、今季がペトロヴィッチ監督の4シーズン目になる札幌と、ポゼッションサッカーに3年半のブランクがある浦和では、その質に大きな差が出てしまった。

 この日の4失点のうち2失点が、自陣でボールをつなごうとするあまりに危険なエリアで奪われたことに端を発した。札幌の決定力不足に助けられた面も大きく、もっと多くの失点を重ねても不思議ではない試合展開だった。一部の主力がコンディション調整で出場を見合わせ、前線で収められるタイプが不在だったとはいえ、無理に繋ごうとした結果として大きなピンチを招くという、ポゼッション型の戦術に取り組むチームが初期段階で見せる不具合をハッキリと見せてしまった。それだけに、西川も課題の多さを認識している。

「つなぐ意識は強くなったと思いますが、『ゴールを奪うためのつなぎであって、つなぐことがすべてではない』ということは監督も言っています。自分のところからでもつなぐ、蹴ることの判断をもっとしっかりしていきたい。やろうとしていることが完璧にはできていないというのが現状だと思いますが、自分たちが目指すサッカーの過程だと思っています。こういうことを経験している選手もいますが、こういうサッカーをするにあたって大事なことはトライし続けること。それを忘れずにみんなでやっていきたい」

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