対立していた英雄トッティとローマ監督が和解? 双方が雪解けを強調
アタランタ戦後に衝突もトッティは「彼はすごくいい人間」
ローマ主将で元イタリア代表MFフランチェスコ・トッティが、17日のアタランタ戦で3-3ドロー後、ロッカールームで口論を展開したルチアーノ・スパレッティ監督との雪解けを強調した。不仲が伝えられる指揮官も、39歳のベテランに対して今後10年間のローマ残留を呼びかけている。
イタリア地元テレビ局の人気風刺ニュース番組「ストリスチア・ラ・ノティツィア」の取材を受けたトッティは、「問題ないよ。一緒に晩御飯でも行こうか」と快く応じ、スパレッティ監督との対立についての質問にも口を開いた。「彼はすごくいい人間だ。過去は水に流した。何も問題ないよ」と語っている。
過去に衝突が伝えられていた2人の関係が再びクローズアップされたのは、格下相手のドローに終わったアタランタ戦後だった。ドレッシングルームで選手を痛罵する監督に対して、主将のトッティが反論。これに怒った指揮官が、「午前2時にトランプしているから勝てないんだ」と侮辱し関係がさらに悪化したため、トッティは今季終了後にアメリカかUAEのクラブに移籍するとレポートされていた。
同番組の取材を受けたスパレッティ監督も、「私が彼に憤ったのは、15分間で2点取れるチャンスがあったのに、1点しか取らなかったからだ。私は彼を重要な選手として扱っている。トッティはローマの顔だ。私は間違いなく残留するが、トッティはあと6、7年、いや10年残留することになるだろう」と語っている。
4位インテルの猛追により、3位以上に与えられる来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権確保が確実とは言えない状況で、対外的に雪解けをアピールした格好だ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images