クラシコ勝利で急浮上！　二冠獲得を目指しチーム状態が上向く

　無冠に終われば今季限りで解任の噂も出ていたレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督だが、選手からは「新たなアンチェロッティ」として絶大な信頼を獲得しているようだ。スペイン地元紙「マルカ」が報じている。

　今年1月にラファエル・ベニテス前監督（現ニューカッスル監督）の後任として、レアルの指揮官に就任したジダン監督。一時は宿敵バルセロナとの勝ち点差が12まで開くなど、リーグタイトル獲得は絶望的と見られていた。無冠に終われば解任され、ジョゼ・モウリーニョ元監督が復帰するという衝撃的なプランが実現するとの噂もあったが、4月2日のクラシコで勝利を収めて以降はバルサの失速にも助けられて、勝ち点差は一気に「1」まで縮まった。UEFAチャンピオンズリーグ（CL）でも4強に進出しており、指揮官の手腕も再び高く評価されている。

　そしてフランスの英雄は、選手から絶大な信頼を寄せられているという。ベニテス前監督とはそりが合わなかったと言われるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも、ジダン監督に心酔している一人のようだ。彼をはじめとした選手一同は、クラブが仮にジダン監督を更迭したとすれば、昨夏にカルロ・アンチェロッティ元監督を失った時と同じ過ちを犯すことになると確信しているとレポートされている。当時、選手はもちろん、メディアやファンの多くがアンチェロッティ元監督の続投を熱望しており、解任は不当だったと批判が噴出していた。