伊紙も満場一致でミラン本田のライバルに高評価 決勝アシストは「ケーキの上のサクランボ」

トップ下再挑戦のボナベントゥーラが新体制初陣で躍動

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、17日のクリスティアン・ブロッキ新体制初陣の敵地サンプドリア戦で出番なしに終わった。試合はミランが1-0とリーグ戦6試合ぶりの勝利。この試合から導入された4-3-1-2システムでトップ下を務めたイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラは同点アシストを記録し、イタリア紙でチーム最高点を与えられるなど高い評価を受けている。出番のなかった本田はライバルの躍動によって、ブロッキ新監督の就任初戦から苦しい立場に立たされている。

 ボナベントゥーラが輝きを見せたのは、後半26分だった。右サイドで相手のマーカー2人を置き去りにすると、中央で待つFWバッカに丁寧なラストパスを供給。これをバッカがワントラップ後に右足を振り抜いてゴールに突き刺し、決勝点が生まれた。

 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は、ボナベントゥーラに6点と平均的な評価を与えた。「トップ下は彼の適職ではない。続けてやっているが、賢く、優秀なので2つのキーパスでひっくり返す。そのうちの1つがゴールになった」と評価されている。

 今季序盤にシニシャ・ミハイロビッチ前監督から、同じ4-3-1-2のトップ下のポジションを本田とともにテストされたが、失格の烙印を押された。今回の試合の寸評でも適性の乏しさを指摘されたものの、持ち前のクレバーさでカバー。そして、アシストという結果を出したとレポートされている。今季6得点8アシストと、個の力で劣るミランのなかでボナベントゥーラは奮闘している。一方、本田は今季1得点3アシストと寂しい数字となっている。

 最高点はボランチのクツカで7点。最低点はミハイロビッチ体制から唯一のスタメン変更となり、本田の代わりにボランチで先発したベルトラッチの4.5点だった。

 

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