ブレーメン大迫も「売却候補の1人」 独紙が今冬の動向を予想「期待に応えられなかった」

他クラブへ移籍する可能性のあるブレーメンの日本代表FW大迫勇也【写真:Getty Images】
他クラブへ移籍する可能性のあるブレーメンの日本代表FW大迫勇也【写真:Getty Images】

経営状況悪化の13位ブレーメン、オファーの内容次第では放出容認か

 1月2日から冬の移籍市場がオープンするため、ドイツメディアではブンデスリーガ各クラブの補強や放出を巡る動向が連日大きく報じられている。そうしたなか、ブレーメンの日本代表FW大迫勇也が、今冬に他クラブへ移籍する可能性についても取り沙汰されている。

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 大迫はリーグ開幕戦のヘルタ・ベルリン戦(1-4)で先発出場を果たしたが、前半終了時に途中交代。場内に交代がアナウンスされると、大迫の低調なパフォーマンスに苛立ったサポーターからは拍手が起きていた。それ以降の7試合で先発を外れ、主力選手の相次ぐ負傷離脱によって11月27日の第9節ヴォルフスブルク戦(3-5)以降は先発に戻ってきたものの、2列目のポジションで起用されることが多く、13節を終えたブンデスリーガではここまでノーゴール1アシストと目立った結果を残せていない。

 13位と苦しむブレーメンの冬の移籍市場での戦略について、同クラブのトップチームのチームマネージャーを務めるクレメンス・フリッツ氏は現地メディアの取材に対して、「クラブの経営状況が今年夏と比べて良くなったわけではない。我々は困難な時期にある。ただし真っ当なオファーが来た場合には、クラブ内部で協議することになるだろう」とコメント。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営状況悪化のため、選手獲得に積極的に動く可能性が低い代わりに、現所属選手の売却についてはオファーの内容次第で容認するとの姿勢を明かしている。

 このため、ドイツ紙「ビルト」はブレーメンの中で放出候補となりそうな選手数名の名を挙げた特集記事を掲載し、その中で「ユウヤ・オオサコも売却候補の1人だろう。このシャイな日本人は、今季のブンデスリーガではまだ1ゴールも決めておらず、周囲の期待に全く応えることができなかった。魅力的なオファーが来た場合には、クラブ関係者が移籍に合意することは十分に考えられる」と、大迫が攻撃の選手としてチームに貢献できていない現状を指摘し、オファーの内容次第ではブレーメンも売却に動くだろうと予想している。

 ブンデスリーガでは、移籍市場が開く1月2日にシーズン後半戦の初戦である第14節の各試合が行われ、ブレーメンはMF遠藤渓太のいるウニオン・ベルリンと対戦する。1月中は大迫の試合でのパフォーマンスだけでなく、去就に関する動向も注目を集めそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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