「絶対止めてやる」 浦和一筋20年のレジェンド、Jリーグで対戦して「楽しかった」2人とは?

生涯最高の試合は06年最終節 サポーターに感謝「ここ一番での演出はどれも凄かった」

 生涯で一番の試合は、リーグ初優勝を飾った2006年のG大阪との最終戦だ。埼玉スタジアムには当時のJリーグ最多入場者、6万2241人が集まって出色のコレオグラフィーで後押し。「ホームでの最終戦に3点差で負けなければ初優勝が決まる、なんてドラマチックな状況は人生の中でも滅多にない」と懐かしそうに振り返り、「駒場も好きでした。あの紙吹雪は半端じゃなかった」と04年の第2ステージを制した試合前、浦和駒場スタジアムに舞った大量の紙吹雪は感無量だったそうだ。

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 ナビスコカップ初優勝と天皇杯連覇も感慨深く、「天皇杯はテレビで見ている側だったから、正月から気持ちが良かった」とほほ笑んだ。

 2014年7月5日、約3万4000人が集結した埼玉スタジアムでの引退試合も「僕の背番号6をあちこちで掲げてくれてうれしかった」と回想し、「ここ一番での演出はどれも凄かった。ピッチに入っていく時は気持ちがハイになり、応援風景が見え始めると鳥肌が立った。サポーターには感謝しかない」と引退から7年、あらためてお礼を述べた。

(河野 正 / Tadashi Kawano)



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河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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