ドルトムント監督が「勝利に値しない試合」と苦言 EL優勝候補筆頭も4強進出に暗雲

「勝つためには最高のパフォーマンスが必要」

 トゥヘル監督はこの日のチームの攻撃に、リズムや機能性を感じていなかった。試合前日に「香川を指導できることは大きな特権」と語っていたが、勝ち越し点が欲しい展開で、ベンチスタートの日本代表MF香川真司を局面打開の切り札として起用せず。あれは単なるリップサービスだったのだろうか。

「我々もアウェーゴールを奪うことができる。我々はビビってもいないし、落胆しすぎることもない。今夜は我々の最高のパフォーマンスではなかった。勝つためには最高のパフォーマンスが必要だ」

 敵地での第2戦でゴールを奪わなければ、EL優勝候補筆頭の下馬評から一転、8強での敗退が決まる。4日のブレーメン戦でスーパーサブとして同点弾を決めた香川の攻撃力は、アンフィールドの舞台で必要とされるのだろうか。

「我々はいろいろな街で戦い、ゴールを奪い、勝利してきた。まだハーフタイムだ。選手は自信に満ち溢れている。アンフィールドでの戦いを楽しみにしている」

 トゥヘル監督はファイティングポーズを崩さなかった。香川は自らの才能を見出してくれた恩師クロップ監督に、次こそフィールド上で雄姿を見せることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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