上海上港に0-2完敗のG大阪 GS4戦未勝利で決勝T進出に黄信号

後半のシステムチェンジも実らず2失点

 それでも前半はスコアレスで折り返し、後半に入ってからは前線に宇佐美とパトリックの二人を置き、2列目の右に倉田、左にアデミウソンを置く4-4-2に変更した。その狙いがハマりかけたのは同5分のことだった。宇佐美のパスに抜け出したパトリックが抜け出して右足インサイドで狙ったが、イエン・ジュンリンのビッグセーブにあって均衡を破れなかった。

 この決定機以降は、再び上海上港が強力なアタックを繰り出してくる。同9分に得たゴール中央約22mの直接FKで、コンカが東口の逆を取ったキックを蹴ったが、ゴール左へと外れた。続く3分後には右サイドでFWウー・レイが体を上手く入れ替えて抜け出し、ペナルティエリア内に入ったところでマイナスへと折り返す。これをFWルー・ウェンジュンに滑り込みながら合わされたが、東口が何とか触れてゴールラインを割らせなかった。

 しかし同20分、バイタルエリアでの細かなパス回しからルー・ウェンジュンとのワンツーで抜け出したウー・レイに均衡を破る一撃を叩き込まれ、0-1とされた。失点直後にG大阪は倉田に代えてMF藤本淳吾を投入するが、その後も最終ラインとボランチが押し込まれて疲弊し、前線にも有効なパスが入らない悪循環となった。

 そして同27分、G大阪は中盤のミスからボールを拾われると、上海上港のショートカウンターを浴びる。ウー・レイのシュートこそ東口が弾いたが、右45度に流れたこぼれ球をルー・ウェンジュンが蹴り込むと、G大阪のディフェンスに当たって角度が当たってゴールイン。0-2と痛恨の追加点を許した。

 2失点目の直後にFWアデミウソンが際どいシュートを放ったが、G大阪は最後までゴールネットを揺らすことができなかった。第3節に続いて上海上港に完敗を喫し、首位との勝ち点差を7とされたため、首位通過の可能性は消えた。グループリーグ突破のためには残り2試合で2連勝が絶対条件となるが、メルボルン・ビクトリーと水原三星の結果を待たなければならず、非常に厳しい状況に立たされた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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