天国から地獄の10分間… CL8強バルサ戦で先制弾を決めたトーレスがスピード退場 初戦1−2負けの戦犯に

バルサ戦通算11得点目のキラーぶり健在も軽率ファウル連発

 “バルセロナキラー”が英雄になりかけながら、敗戦の戦犯となってしまった。UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦バルセロナ対アトレチコ・マドリードで、FWフェルナンド・トーレスは先制ゴールを決めながらも、その後の10分間で2枚のイエローカードを受けて退場の憂き目にあった。試合もバルセロナに2-1の逆転勝利を許し、アトレチコにとっては悔いの残る結末となった。

 この日トーレスはFWアントワン・グリーズマンとの2トップで先発メンバーに入った。闘将ディエゴ・シメオネ監督からは、バルセロナの高い最終ラインの裏を狙う役割を授けられた。その狙い通り、前半25分に背番号9が躍動する。MFコケからのスルーパスに鋭く反応してマーカーを置き去りにすると、相手GKテア・シュテーゲンの股を抜き先制点をゲット。チームに貴重なアウェーゴールをもたらした。

 この得点でバルセロナ戦での通算ゴール数を「11」に伸ばした。驚異的なバルサキラーぶりを発揮したトーレスはユニフォームのワッペンにキス。ACミランから期限付き移籍で加入している「エル・ニーニョ(神の子)は今季終了後の去就問題に注目が集まる中、敵地カンプノウで大仕事をやってのけた。

 だが、その直後に大きなミスを犯した。得点の4分後に相手FWネイマールの足を引っ掛けて1枚目の警告を受けると、さらにその6分後にはセンターサークル付近でボールを保持したMFセルヒオ・ブスケツの軸足にひざを入れてしまう。これに対してドイツ人主審のフェリックス・ブリッヒ氏は2度目の警告を提示する。あまりに軽率なファールでの退場処分によって、トーレスはわずか35分でピッチを去る羽目になった。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング