ACL生き残りへ、浦和が挑む広州恒大との大一番 “爆買い”への反骨心を力に変えられるか

混戦のグループH 2分1敗で最下位のアジア王者と勝ち点3を懸けて激突

 アジア王者との一戦に向け、浦和には決戦ムードが漂っている。5日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4節の広州恒大(中国)戦は、1勝1分1敗の勝ち点4でH組3位の浦和にとって、グループステージ突破への最大の山場になる。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督だけでなく、選手たちはこの一戦が大きな勝負になると意気込んでいる。

 ペトロヴィッチ監督とともに記者会見に出席した選手会長のMF宇賀神友弥は、「明日は自分たちの突破のために勝利が必要。広州も勝つしかない状況で、相当な気持ちで来るはず。ホームの自分たちがそれ以上のファイティングスピリットで臨みたい」と話し、「まだ4月だけど、アジアで一番面白いものが見られる試合になるのではないか。平日だけど、見ごたえのある試合を楽しんでもらった上で、勝利を分かち合いたい」とアジアの頂上決戦だと意気込んだ。

 また、ACLでスタメン起用が続いている元スロベニア代表FWズラタンは、前日練習を別メニューで切り上げた。しかし、「コンディションは全く問題ない。負荷の調整を監督が考えてくれただけ」と不安を一蹴した。そして「明日はビッグゲームになる。僕たちのACLで一番重要なゲームと言ってもいいかもしれない。明日のゲームに勝つことは、ビッグステップになる。アウェーでの後半のように戦えば、良い戦いができる」と力を込めた。

 広州は潤沢な資金力を背景に元ブラジル代表ルイス・フェリペ・スコラーリ監督や、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネス、ブラジル代表MFパウリーニョなどを擁する。しかし、MF梅崎司はそうしたものへの反骨心も口にした。

「僕らもトップチームだという誇りはあるし、お金じゃないところを見せたい。ビッグマッチを戦えることは選手冥利に尽きるし、純粋に楽しみな気持ちはある。日本ではなかなか見られない試合を見せる自信はあるし、見に来てくれた人が心から興奮できるような試合をしたい」

 

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