「デスゴール」の悪夢再び!? ”2代目”襲名の浦和の森脇が甲府戦で今季初得点

”元祖”前田から直接対決で魔力を受け継ぐ?

 一方で、森脇のゴールには相手チームにとって不吉なデータがある。2013年に浦和へ移籍加入した森脇が、リーグ戦におけるシーズン初ゴールを決めた相手は3シーズン連続でJ2降格の憂き目にあっているのだ。13年4月6日のジュビロ磐田、14年8月30日の大宮アルディージャ、15年4月4日の松本山雅FCと、初ゴールの時期に関係なく、その記録が続いている。

 13年の磐田戦は、それまでに同様のジンクスを持っていた元日本代表FW前田遼一(現FC東京)に、リーグ戦のシーズン初ゴールを決められた試合だった。「デスゴール」と呼ばれた前田のゴールの魔力を尻目に浦和がJ2に降格することはなかったが、その試合で魔力を受け継いだのか、今度は森脇が2代目“デスゴーラー”となっている。

 ハンターのようにゴールを奪ったFWの前田とは、ポジションもキャラクターも正反対と言えるDFの森脇だが、この日のゴールは素晴らしく鮮やかなものであり、5日のAFCチャンピオンズリーグの広州恒大戦にも大きく弾みをつけるものになった。一方で、いわくつきのゴールを許してしまった甲府には、シーズン終了時にどのような運命が待っているのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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