「異常事態」のヘンクで“不動”の存在 伊東純也、ベルギーで芽生えるプレーの変化とは?

3-4-2-1のシャドーとしても違和感なくプレー

 第9節シャルルロワ戦(2-1)以降、ヘンクはシステムを従来の4-2-3-1から3-4-2-1に変更し、その新システムのなかで伊東は1トップの背後の位置、いわゆる「シャドー」を任されている。自由度が高い代わりに正確な状況判断とテクニックが求められるポジションにもかかわらず、ここまでのところ違和感なくやれているのは、伊東がプレーの幅を広げつつあることの証だろう。右サイドでのスピードに乗ったドリブル突破という最大の武器は健在だが、「伊東=右のサイドアタッカー」というイメージは、そろそろ改めるべきなのかもしれない。

 その伊東にとって、日本代表の一員として臨む13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦は自身の成長を披露する絶好の機会となるだろう。伊東が最近ヘンクで見せているようなプレーを出せれば、代表チームでの熾烈なポジション争いから一歩抜け出す転機になるし、日本の攻撃も間違いなく活性化される。

 同じくベルギー組で、直近6試合で5ゴールをマークしているFW鈴木武蔵と並んで、伊東は今回の代表戦2試合で最注目選手の1人として推したい。
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(土佐堅志 / Kenji Tosa)



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