6発快勝の浦和、大槻監督が求める「自転車に乗れる」以上の要素 「今の選手はサッカーで…」

埼玉スタジアムは最大観客動員が2万4000人まで緩和も仙台戦に訪れたのは9831人

 指揮官の言う「自転車に乗れるだけ」の部分は、2月のキャンプ明けの時点でチームに浸透していた。しかしながら、その自転車をどう扱って走っていくかという点で試行錯誤もあれば、チーム内に迷いがあったのも否定できないだろう。こうした部分が噛み合いの悪さとして成績の不安定さにつながり、連敗の時期を過ごすことにもなったと言える。

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 一方で、ここ2試合の浦和は自転車の扱いという点では一つ上の段階に達したことをピッチ上で見せている感がある。この試合から浦和の本拠地、埼玉スタジアムは最大観客動員数が2万4000人まで緩和された。だが、現実に仙台戦に訪れたのは9831人。社会情勢や観戦へのハードルがあるにしても、ここまでの戦いぶりが期待感を与えてこなかったことが数字に表れているのは事実だろう。

 しかし、この試合は再びスタジアムでの観戦意欲を高めるきっかけになり、「見に来てほしい」と言えるものだろう。大槻監督も「当然、エンターテインメントですし興行ですから、我々はいいゲームを目指して本当にトライしてやることで、それが言えるようにトレーニングから努力していきたい」と話す。

 残り10試合となった今季のJ1だが、終盤戦の浦和は一気に勝ち点を伸ばす可能性を秘めている。

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