浦和GK西川、“鬼門”の九州遠征で完封勝利 執念のPKストップに隠された“駆け引き”

浦和レッズのGK西川周作がPKをセーブ【写真:小林 靖】
浦和レッズのGK西川周作がPKをセーブ【写真:小林 靖】

西川が絶体絶命のピンチでPKストップを見せ、試合終了間際に決勝弾で劇的勝利

 浦和レッズのGK西川周作は、10日に行われたリーグ第21節サガン鳥栖とのアウェーゲームで絶体絶命のピンチで見事にPKをストップ。1-0の勝利を手繰り寄せた。

 今季から主将を務める西川だが、浦和は安定感のある戦いを続けていたとは言い難く、前節の名古屋グランパス戦までに無得点で3連敗。失点自体は11試合連続となり、試合前の時点で9勝3分9敗と五分にもかかわらず、得失点差はマイナス10という状態だった。西川自身も、定評のあったフィードキックが正確性を欠いたところから逆襲を受け、それが失点につながる場面もあった。

 そうしたなかで、この鳥栖戦も一進一退でどちらに転がってもおかしくない展開で迎えた後半19分、DF岩波拓也のファウルで鳥栖にPKが与えられた。この時、浦和の大槻毅監督は「PKになった時、0-1からどうするか考えていた」と話し、そのタイミングでFW興梠慎三とFW武藤雄樹に代えてMF長澤和輝とMF汰木康也を入れる交代を行ったほどだった。

 それでも西川はキッカーとなった相手FW林大地について、「ある程度は情報が頭の中にあった」と話す。そして、交代などで通常のPKよりも時間のあった状況に「プレッシャーがかかるのはPKを蹴る選手。相手のホームで、0-0という状況で相手の選手は絶対に決めたいというメンタリティーだったと思いますけど、僕自身は逆に落ち着きながら間を作れたと思う。レフェリーとラインを踏んでおくことなども確認しながら、落ち着いて対応できた」と、精神的には優位に立てたのではないかと振り返った。

 そして、西川から見て右に低いシュートで狙ったPKをわずかに手でコースを変えることに成功し、そのボールはゴールポストに当たって外へ。大槻監督も「0-0でやれることは、助かったなという思いがあった」と話し、無得点での連敗が続くチームにとって、あまりにも重い先制点を与えるピンチを防いだ。そして、アディショナルタイムにはこの時の交代で投入された汰木が決勝ゴール。久々の無失点勝利だった。

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