堂安律、ビーレフェルトへ移籍した“本当”の理由 「試合に出られるから選んだわけではない」

新天地では再びがむしゃらにゴールを目指す 「自分の気持ちはむき出しに」

 出場機会だけではなく、クラブの特別な選手になるため、新たな修行に出る決意をしたという堂安。そのなかで初めての経験となったのが、オランダ国内ではなく国外のドイツへ移籍したことだ。リーグが変わると、スタイルも大きく違ってくる。

「フローニンゲンで評価されたのは得点力。PSVで(点が)取れなくて序列が下がったと考えると、海外での評価のシンプルさを感じる。(海外では)2回目の移籍だけど、国を変えたのは初めて。その違いが大きいことを感じた。オランダはウイングが張ってポゼッションして、3点取られても4点取りに行く。ドイツは1-0などで堅く勝つ試合が多い。僕はインサイドハーフを今しているけど、守備の仕方はオランダと全く違うと思う」

 守備を求められながらも、必要なのは結果。堂安にとっては「ゴール」という目に見える結果が何よりも自信となる。

「得点力に飢えている自分の気持ちはむき出しにして、それを変える必要はないので、より欲や闘争心を出していきたい。守備のところでも体を張るところ、ミドルで相手に当たって入っても1点は1点なので、そういう貪欲なゴールも狙っていきたい」

 この1年、積み上げてきたことを日本代表の舞台で発揮する――。その時こそ、新たな道に踏み出す決意が正しかったと証明される瞬間になるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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