スアレス、”ラキティッチ流”契約でユベントス移籍か 年俸12億円も鍵は”成果ボーナス”
新天地を求めるスアレス…高額年俸”解決”の手本はラキティッチ
スペインの強豪バルセロナに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、新シーズンに向けて退団して新天地を求める動きが活発化しているとされるなかで、イタリア王者ユベントスとの交渉が連日報じられている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、その場合は“オペレーション・ラキティッチ”が必要だと特集している。
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ユベントスは新シーズンに向けて「9番」の補強が必要だとされ、アンドレア・ピルロ新監督はローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコを求めているとされる。一方で、ジェコに関しては国内移籍という事情や、ナポリのポーランド代表FWアルカディウス・ミリクの動向も絡むために進んでいないとされる。
そうしたなかで、ロナルド・クーマン新監督の構想から外れているとされるだけにスアレスと代理人は新天地の決定を急いでいる。そのなかでも欧州でトップクラスの競争力を持つユベントスは、スアレス側からも交渉成立を狙いたい対象という事情もあるとされる。
一方でユベントスは、新型コロナウイルスの影響による減収で新シーズンに向けて高額年俸の選手をある程度まで放出する必要があるとされている。すでにフランス代表MFブレーズ・マテュイディが退団し、アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの米メジャーリーグサッカー(MLS)行きも秒読み。ドイツ代表MFサミ・ケディラやブラジル代表MFドウグラス・コスタ、イタリア代表DFマッティア・デ・シリオにも退団の噂がある。
その状況下で年俸1000万ユーロ(約12億円)のスアレスは負担が大きい。しかし、バルセロナへの移籍金に関しては、先日にセビージャがバルセロナからクロアチア代表MFイバン・ラキティッチを獲得したのと同じような手法を取ることで解決は可能だとしている。
それが、ベースの移籍金を非常に安くして、成果ボーナスを積み上げる方式。セビージャは150万ユーロ(約1億8000万円)という安値でラキティッチを獲得しているが、チームの成績や本人の出場試合数により最大で900万ユーロ(約10億8000万円)の移籍金ボーナスが発生する契約とされる。この“オペレーション・ラキティッチ”が、ユベントスがスアレスを獲得する場合には提案されるだろうとした。
ユベントスでは過去、当時のアルゼンチン代表FWカルロス・テベスのような“悪童”のイメージがあった選手も活躍してきたが、スアレスの新天地はイタリア王者ということになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)