ワールドクラスの芸術弾は「強めに蹴った」 横浜M中村がJ最多記録更新の直接FK21得点目

福岡戦後半37分にFKで同点弾

 横浜F・マリノスの元日本代表MF中村俊輔が5日のJ1ファーストステージ第2節の敵地アビスパ福岡戦で、芸術的な直接FKから貴重な同点弾を決めた。開幕から停滞するチームを圧巻の一撃でプレーで奮い立たせたレジェンドは「次、勝ちます」と力強く宣言した。

  前半6分、セットプレーから福岡FWウェリントンに先制点を決められ、開始早々にビハインドを背負った横浜。そこから、反撃を仕掛けようにも攻撃はリズムが悪く、決定機を作れないまま、時間だけが過ぎていった。

 「ちょっと失点が早過ぎたので、それで向こう(福岡)がブロックで引いて。それを焦れないで攻めていこうというのはあったのんですけど、そこから崩せないのと迫力がないのが課題」

  中村はチームの課題をこう分析した。 

  0−1のまま試合は残り10分を切った。開幕2連敗という最悪のスタートも頭をよぎった中、チームを救ったのはこれまで数々のドラマを演出してきた黄金の左足だった。

  後半37分、日本代表MF齋藤学が倒され、ゴール右約25メートルの位置で直接FKを獲得した。中村はこのボールをセットし、左足を迷わず一閃。シュートは4枚の壁の上を超え、ゴール右ポストをかすめてネットを揺らした。ワールドクラスの一撃だった。

 

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