ベイルの“戦力外”扱いは「非常に悲しいこと」 レアル元会長が嘆き「彼ほどの選手がスタンドに…」
ジダン監督の下で出場機会を得られず、解決策を模索する必要性を強調
元レアル・マドリード会長のラモン・カルデロン氏が、同クラブで出場機会のない日々を過ごすウェールズ代表FWギャレス・ベイルが時間の無駄遣いをしているとし、クラブは「解決策を見つけなければならない」と語った。英公共放送「BBC」が報じている。
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31歳のベイルはレアルとの契約を2022年6月末まで残しているものの、ジネディーヌ・ジダン監督の下では出場機会が激減。負傷の影響もあって今季は公式戦20試合出場3得点にとどまり、新型コロナウイルス禍での中断による再開後はリーグ戦2試合でしかプレーしていない。
直近のUEFAのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第2戦マンチェスター・シティ戦(7日/1-2)は帯同メンバー外となり、その試合の前日会見でジダン監督はベイルがプレーしないことを望んだと明かしていた。
昨夏の中国行きの噂など移籍に関する報道は絶えない状況だが、一方でベイルの代理人を務めるジョナサン・バーネット氏は残留の可能性を強調している。ジダン政権下では半ば戦力外となっている状況で、来季以降はチームに残っても飼い殺し状態となる可能性もある。
スーパースターのその状況に業を煮やしているのは、2006年から09年までレアルの会長を務めたカルデロン氏だ。「非常に悲しいこと。彼ほどの選手がスタンドにいるのを見るのは残念だよ」とベイルの現状を嘆いている。
「私は、彼のスキルと才能は消えていないと考えている。彼は今でも世界のどんな場所、どんな高いレベルでもプレーできるだけのいい選手だ、だからこそ、彼ら(レアル)はこの苦悩を終わらせるための解決策を見つけなければならない。それが双方のためだ」
カルデロン氏はベイルが今も第一線級で活躍できる実力を有しており、それだけにベンチやスタンドから試合を見ているだけの状況は時間の浪費でしかないと考えているようだ。
また、カルデロン氏は「レアルがベイルをローン移籍させ、サラリーの一部を支払うとしても驚きはない」とも語っている。ベイルの現在の週給は60万ポンド(約8200万円)とも言われ、ベンチの選手としてはあまりに高い給与を受け取っている。レアルは少しでも人件費を削減するために、給与を一部負担する形でベイルを期限付き移籍させる可能性が残っていると指摘した。
(FOOTBALL ZONE編集部)