ジダン監督がレアル逆転優勝に事実上の白旗宣言 「リーグ戦は終わった」

「レアルは絶対にあきらめない」

 ベンゼマのみならず、FWベイル、DFペペ、マルセロという実力者を故障で欠き、FWヘセ、バスケスら若手が登用されるチーム状況に、ロナウドは怒り心頭で不満をぶちまけた。だが、ジダン監督はその言動に同意しなかった。

「選手には完璧な信頼を寄せている。私は彼らを支持し、選手もそうする。来季には変化もあると思う。新しいコーチも来るかもしれない。私の目標は何が起きようが続けることだ。取り組む課題は多い。万策尽きたわけではない。だが、今日の試合がこんな形で終わるとは思っていなかった」

 そう語るジダン監督は、選手への信頼を新たにする一方で、ダービーでの敗戦のショックを隠しきれなかった。落胆の極みとなったジダン監督だが、ファイティングポーズを崩そうとはしなかった。

「今季まだ仕事が残っている。チャンピオンズリーグとリーグ戦がある。我々のなすべきことを続ける。もちろん難しい状況で、ダービーで敗れることは不愉快だ。こんな言葉を使ってしまって申し訳ないが、我々はプロにならなければいけない。次の試合について考えたい。なぜなら、マドリーは絶対にあきらめない。選手も監督も常に批判にさらされる。解決法を見つける必要がある。それは水曜日の勝利だ」

 レアルは国王杯32強カディス戦で出場資格のなかった選手をピッチに送り込み、失格処分を受けている。リーグ戦で白旗を掲げた今、”白い巨人”はCL優勝で名誉を挽回するしかない状況に追い込まれてしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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