「キャリア最悪のシーズン」 アザール、不発に終わったレアル1年目…悔しさ吐露
今季念願のレアル入りも負傷に苦悩、ジダン監督のサポートに感謝
ベルギー代表MFエデン・アザールは、昨年夏にチェルシーからレアル・マドリードへ移籍した。念願の“白い巨人”入りを果たしたアザールだが、加入1年目は負傷に苦しめられ、最大1億3000万ポンド(約175億円)という移籍金にまったく見合わない結果しか残せていない。クラブは3シーズンぶりのリーグ優勝を成し遂げたが、アザールも今シーズンが失敗だったことを認めているという。スペイン紙「AS」が報じている。
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シーズン開幕直前に負傷したアザールは、十分な準備ができないままシーズンに突入。その後も負傷を繰り返し、3月には足首の手術を行った。新型コロナウイルスの感染拡大により、シーズンが約3カ月間中断したことで欠場する期間は短くなったものの、6月のシーズン再開後もチームの戦力になりきれていない。
こうした状況を受けてアザールは、フランスのラジオ局「フランス・アンフォ」のインタビューに対し、次のように答えている。
「僕の(レアルでの)最初の1年間は酷いものだ。今季、チームとしてはリーグのタイトルを獲得できた。でも、個人的には疑いなくキャリアで最悪のシーズンになったよ」
個人として満足いくシーズンを過ごせなかったアザールだが、彼の獲得を熱望していたジネディーヌ・ジダン監督からのバックアップは、常に感じていたという。
「誰もが選手としてのジダンのことを知っている。彼は最高の選手だった。そして監督としても、説明が不要な存在だろう。彼はわずか数年で、世界最高の監督の1人だと示している。監督としても、選手の時と変わらない存在だ。彼は明快な人間で、正しいタイミングで、言うべきことを言えるんだ。彼は選手たちを信頼し、選手たちも彼を信頼する。だから上手くいっているんだ」
今季リーガ・エスパニョーラのタイトルを獲得したレアルだが、まだUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の戦いが残っている。ホームで行われたマンチェスター・シティとのラウンド16第1戦を1-2で落としたレアルは、最低でも敵地で2点以上を挙げたうえでの勝利が求められる。