J3から“212日間”でマンC移籍 食野亮太郎、“逆襲の1年”で確信「自分の強みは通用する」

初めての海外挑戦で経験した高い壁 「一番は…」

 初めての海外挑戦で掴んだ手応え。一方で苦労を感じたことも、もちろんあった。英語でコミュニケーションを取ること。覚悟はしていたが、実際に壁にぶち当たる瞬間を肌で感じた。

「一番は言葉。でもチームメート、クラブスタッフは優しくフレンドリーに接してくれたし、居心地としては全然悪くなかった。むしろ良くしてもらいました。そのなかで、ピッチ内で日本語では咄嗟に出る言葉も英語なら一回考えてから出さなあかんこともあって、課題はそういうところに感じましたね。でも勉強したらすぐ克服できること。継続して勉強します」

 それでも、臆せずどんどんコミュニケーションを図りにいく性格。チームメートには意識的に話しかけ、「上達にはそれが一番早い」と言い切った。家庭教師も週に2回ほど呼んで、積極的に英語学習に取り組んだ。「聞き取りもできる」レベルに上達したが、「でもまだまだ」とどこの海外チームでも困らないように勉強している。

 収穫ばかりだった海外挑戦1年目。U-23チームからコツコツと努力し、海外移籍も果たした食野は、これからも“ハングリー精神”を忘れずに高みを目指していく。

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