3連覇を逃したバルサ指揮官、”解任”覚悟? CL残すも去就は「コントロールできない」
リーグタイトルを逃したキケ・セティエン監督は”傷心” 「リーグ戦を負けた」
バルセロナは16日に行われたリーガ・エスパニョーラ第37節のオサスナ戦を、1-2で敗れた。同日に行われたレアル・マドリードとビジャレアルの一戦では、2-1でレアルが勝利し、3シーズンぶりの優勝が決定。レアルのジネディーヌ・ジダン監督は歓喜のなかにいる一方で、3連覇を逃したバルサのキケ・セティエン監督は、自身が解任の危機にあると感じているようだ。スペイン紙「マルカ」が試合後のコメントを報じている。
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試合後、キャプテンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、「クラブ全体で広く自己批判をしていかないといけない。僕らはバルサで、すべての試合に勝つ義務がある」と、厳しい口調で語り、まだ勝ち残っているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に向けて、「多くのことを変えなければいけない」と、語った。
CLの試合が行われる8月も指揮を執っているかと問われたセティエン監督は、「そう願うよ。でも、私にはわからない」と、リーグタイトルを失った大きさを口にした。そして、「私もメッシの考えの一部には同意するよ。自己批判についてはね」と、続けた。
バルサはCLのラウンド16第1戦、アウェーでナポリと1-1で引き分けた。メッシはナポリの脅威について語ったが、セティエン監督は、「私たちが継続できれば……私たちには今日の試合、10個のCKがあった。一つでも入っていたら、私たちは負けなかった。リードをしていても、負けなかっただろう。その点で自己批判は必要だ。自分たちに要求するべきこと、改善すべきところはある。だが、同時にうまくいっていることもある。すべてを投げ捨てるべきだとは思わない」と、自身の考えを話した。
CLに向けて、切り替える時間も十分あると考えているようだ。
「この瞬間、私たちが苛立っているのは、勝てば多くの自信を与えてくれたであろうリーグ戦を負けたからだ。でも、数日のオフがあるし、チームはフレッシュな状態で再び始動できると思う。この順位でしなければいけないことは、多くの希望を持ちながら、リーグ戦を振り返ることだ」
セティエン監督は「誰よりも責任があるのは、私自身」と話し、CLに向けたチームの立て直しについては自信を示す。「(CLでは)違うチームになる自信がある。その点はコントロールできる。だが、残りはコントロールできない」と、自身の立場が不透明であることを繰り返した。
(FOOTBALL ZONE編集部)