無念の降格も… 久保がマジョルカで飛躍させた能力は? 現地指摘「他と比べても圧倒的」
最終節を残して降格決定も…レアル専門メディアは今季の久保のパフォーマンスに称賛
マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間16日、リーガ・エスパニョーラ第37節グラナダ戦で13試合連続の先発出場を飾ったが、チームは1-2と敗戦。これにより、最終節を残して降格が決定したが、レアル・マドリード専門メディアは「久保建英がマジョルカで示した成長」と今季飛躍した能力に注目している。
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今節敗れた時点で降格となる崖っぷちの状況で、久保は13試合連続のスタメン出場。前半20分にMFクチョ・エルナンデスの一撃で先制するも、同アディショナルタイム、後半25分に失点を喫し、逆転負けで降格が決定した。レアルから期限付き移籍した久保は今季4ゴール4アシストの結果を残しているが、スペイン挑戦1年目で降格というほろ苦い経験を味わうことになった。
レアル専門メディア「MANAGING MADRID」は試合前に「久保建英がマジョルカで示した成長」と見出しを打ち、久保の今季のパフォーマンスに注目。シーズン序盤は出場機会の確保に苦しんだものの、「2月中旬頃から久保は活路を見出し、ベンチに置いておくにはあまりに惜しい存在であることを証明した。彼はすぐに影響力を持った選手になった」と、実力で主力の座を勝ち取ったことを強調している。
また、久保がシーズン終盤で飛躍させた能力について「アタッキングサードで相手DFを誘い込み、スペースを生み出す技術」を指摘。「繊細なタッチ、スピードの緩急、肩を入れるタイミング。久保はこれらの能力を豊富に備えている。しかし、1度のドリブル突破で1人のみならず、2人、3人、4人と相手DFを誘い込む能力は、才能溢れる他の選手と比べても圧倒的だ」と称賛した。
第34節アトレティコ・マドリード戦で堅守を誇る守備陣に見せたプレーも引き合いに出し、「久保による最高のテクニックと全知能力の美学がある。ほぼすべてのドリブル突破で久保は相手DFを誘い込んでおり、チームメート2、3人のマークを引き剥がしている。低い重心と緻密な回避法はメッシと類似している」と説明している。
マジョルカは2部に出戻りを強いられることになったが、久保が示した能力は保有元のレアルに確かな印象を残したはずだ。