伊地元紙が開幕戦で得点を挙げた本田に高採点 今季は最高の船出を飾る

中には気がかりな寸評も

 ACミランのMF本田圭佑は31日、セリエA開幕ラツィオ戦で先制弾を決める活躍で3-1の勝利に貢献した。地元スポーツ三紙はいずれも及第点以上を付けており、順風満帆な船出を飾った。
 ガゼッタ•デロ•スポルト紙は6.5点の評価だった。「ゴールの場面では本能が優先し、右足で蹴った。それほど気高くない方の足でのシュートだったが、その後は堅い守りで守備面での評価も高かった」。寸評では前半7分の得点が利き足とは逆で決めたことや、守備面での貢献も特筆されている。
 また、最優秀選手は本田のゴールを見事にアシストした、イタリア代表FWステファン・エルシャラウィで7.5点だった。本田よりも評価の高かった選手はエルシャラウィ以外に3選手。GKディエゴ・ロペス、DFサパタ、MFデヨングが7点。MFエッシェン、アルメロの2選手が6点だったが、それ以外の選手は6.5点。ホームの開幕戦で快勝を収めたチームの中では、平均的な採点となっている。
 一方、コリエレ・デロ・スポルト紙は7点と本田に高評価を与えた。「最高の方法で試合をスタートさせた。GKベリシャのまた抜きを成功させた。右サイドで賢さと成熟さを見せた」と寸評でも絶賛。相手のアルバニア代表GKの股間を抜いた先制点を高く評価している。やはりMOMはエルシャラウィで7.5点。GKロペス、DFアバテ、追加点を決めたMFムンタリ、デヨング、そして、1トップで先発して3得点目を決めたメネズが本田と並ぶ7点の評価を受けている。
 トゥットスポルト紙も本田に6.5をつけたが、気がかりなのは寸評だ。「右サイドの高いポジションでいいプレーを見せた。このポジションで、ミランは新戦力を獲得できるか、待っている状況だ。彼はゴールでこう着状態を打破し、彼の印象を強めた」。同紙は、ミランが移籍市場閉幕ギリギリの段階で、新たに右の攻撃的MFを獲得に動いていることをそう報じた。まだ強化スタッフから盤石の信頼を寄せられているわけではないのかもしれない。こちらもエルシャラウィが7.5でチームトップ。GKロペス、DFアレックス、MFデヨング、FWメネズが7点。ほかは全員6.5点だった。
 初勝利で好発進となったミランの中で、際立った活躍とたたえられたのは左サイドのスピードスター、エルシャラウィだった。本田が背中の数字にふさわしい評価を勝ち取るためには、今後も結果を出し続けることが不可欠となりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド