辛口イタリア人記者がセリエA開幕戦で活躍のミラン本田を称賛 “ただし”先発定着はこれから
MOM級の評価
ACミランMF本田圭佑は31日、セリエA開幕ラツィオ戦の前半7分に右足で今季初ゴールとなる先制点を挙げるなど、3-1の勝利に貢献した。普段は辛 口のイタリアの番記者も、その活躍を高く評価。周囲との連係面、守備での貢献、何よりもゴールを絶賛した。その一方で、チェルシーから獲得したFWフェル ナンド・トーレスの加入により、今後3トップの一角から押し出される可能性を指摘する見方もある。今後も結果を積み上げていくことが肝要なようだ。
地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」の番記者、フリオ・フェデーレ氏は昨季8位に終わったミランの白星発進を後押しする先制点を決めた本田に7.5点の高い採点をつけた。
「素晴らしい試合だった。インザーギ監督からポジションを任され、よくやっていた。そして、最高のゴールを決めた。おそらくは、彼自身も想像しなかったほ ど、いいプレーをしたんじゃないかな。エルシャラウィとメネズとの連係は素晴らしかった。本当に息が合っていたし、ダイナミックな攻撃ができていた。常に 試合の中にいたし、インザーギ監督が指示することに対し、パーフェクトに応えていた。カウンター攻撃もよかった」
イタリア代表FWステファン・エルシャラウィとは、高速カウンターで左サイドを切り裂いた。リバプールに移籍したイタリア代表FWマリオ・バロテッリがいなくなった新生ミランの3トップは、巧緻な連係でラツィオDF陣に有無を言わさぬ迫力を見せつけた。
本田自身も指揮官の求める戦術的役割を果たしたと評価されているが、本田よりも輝きを放った選手はいたという。
「エルシャラウィとメネズに次いで、この試合の優秀選手だった。トーレスが入ったらスタメンは厳しい? そんなことはない。メネズは左ウイングで、トーレ スはセンターフォワード。試合はまだたくさんあるので、様子をみよう。今度ホンダは代表に行かなければならないので、それでどうなるか」
フェデーレ記者は先制点をアシストしたエルシャラウィと3点目を決めたメネズの2人をマン・オブ・ザ・マッチに挙げているのだ。